扶養控除等申告書の書き間違いの修正方法は? 提出忘れや嘘を記載した場合のトラブル対処法も

2021/09/19

税金・年金


扶養控除申告書は、年に一度しか書く機会がなく書き漏れやミスが発生しやすい書類です。

普段の書類は修正テープや修正液で訂正してしまいますが、扶養控除申告書は税金が関係する重要書類。普段の書類と同じ意識で訂正するのはNGです。

この記事では、扶養控除申告書の訂正方法と訂正を忘れてしまった場合の対処法について紹介します。

学生のうちから知っておきたい、扶養控除等申告書のこと

「扶養控除等申告書」のトラブルの原因を知っておこう 学生も要チェック

扶養控除申告書は、年末調整時に勤務先に提出する書類です。会社員だけでなく、大学生のうちから扶養控除申告書を書く対象者になる人もいます。たとえば、アルバイトを掛け持ちしている大学生がそうですね。

年末調整は年に一度しかないので、書き方を覚えている人は少数です。社会人でも扶養控除申告書を書き間違え訂正する場合があります。

よくある間違いは、

  • 控除の計算や扶養控除の所得の金額や扶養家族の所得に間違った金額を記入する
  • 家族が扶養から抜けているのを忘れて扶養控除として記入する

などです。

誰でもこのような間違いを一度はするものですが、扶養控除等申告書を作成している際に間違えた場合は、どのように修正すればいいのでしょうか?

扶養控除等申告書の修正は二重線か新しい紙で書き直す

扶養控除等申告書を作成していて間違えた場合は、以下の3つの手順で修正します。

  • ・修正が必要な個所を二重線で消す
  • ・修正内容を二重線の上部または下部に記入
  • ・二重線に重ねるように訂正印を押す

二重線を書くペンの色は、黒で大丈夫です。わざわざ赤ペンを使う必要はありません。

訂正できないくらいに大きく間違えた場合は、新しい扶養控除等申告書に書き直す必要があります。

年末調整の担当者は、万が一何かあった場合に備えて予備の扶養控除等申告書を用意していることが多いため、新しい扶養控除等申告書をもらって書き直しましょう。

修正テープや修正液での訂正はNG

修正テープや修正液での訂正はNGです。また、書類に記入する際に消えるボールペンを使っていないか確認しておきましょう。

消えるボールペンは、普段使いには便利ですが、こういった正式な書類に使うべきではありません。

扶養控除等申告書の内容に変更があった場合の修正方法

前年末に扶養控除等申告書を一度提出している場合には、年末調整を行うまでの1年間に記載内容に変更が生じることがあります。

そのような場合は、会社から配布された扶養控除等申告書を訂正する必要があります。

この場合の修正も、この方法で大丈夫です。

  • ・修正が必要な個所を二重線で消す
  • ・修正内容を二重線の上部または下部に記入
  • ・二重線に重ねるように訂正印を押す

住所など、変更があった箇所を二重線で消し、空きスペースに訂正後の住所を記載します。スペースが足りない場合などは、会社の担当者に相談するといいでしょう。

扶養控除等申告書の内容に修正が必要なケースとは

扶養控除等申告書の内容に修正が必要になるケースには、このようなものがあります。

  • ・扶養家族の人数変更
  • ・生命保険料・介護保険料控除等の忘れ
  • ・年末調整書類提出後の保険加入
  • ・配偶者の年収変更

特に多いのが、生命保険料や介護保険料控除などを忘れてしまうというものです。年末調整時期までに各保険会社から書類が届いているはずですので、忘れずにチェックしましょう。

年末調整完了後に修正する場合は確定申告が必要になる

会社側で修正できるのは1月31日までなので、それ以後は自分自身で確定申告をする必要があります。

確定申告する場合は、会社側に事情を説明し自分自身で確定申告する旨を報告しておきましょう。年末調整を担当する総務部や経理担当者に一報入れておくとスムーズです。

確定申告の手順や方法については国税庁の「令和2年分 特集 確定申告」が参考になります。国税庁のサイトを見てもよくわからない場合は、税務署に相談してみましょう。対面相談の場合は予約が必要になる場合がありますが、簡単な相談なら電話でも丁寧に教えてもらえます。

管轄の税務署は、国税庁の「国税局・税務署を調べる」で調べられます。

扶養控除等申告書の保存期間は7年!

扶養控除等申告書の保存期間は7年!

源泉徴収義務者(会社)は、給与所得者(社員)の扶養控除等申告書等の提出を受けてから、申告書等の提出期限の属する年の翌年1月10日の翌日から7年間書類を保管します。

税務署長から提出を求められた場合には提出する必要があるため、しっかり保管しておくといいでしょう。

扶養控除等申告書の提出忘れで所得税はここまで上がってしまう!

扶養控除等申告書は、本来であれば入社時や年末調整などに提出するため、提出し忘れるというケースはほとんどありません。

しかし、転職などの場合は、従来の手続き方法とは多少異なる部分があるため、扶養控除等申告書を提出し忘れる可能性があります。

会社の年末調整を受けるには、扶養控除等申告書の提出が必須なので、提出し忘れた場合は年末調整を受けられず、税務署で確定申告しなければなりません。

また、扶養控除等申告書を提出しなかった場合は、お給料から余分に所得税が引かれるので注意が必要です。

そのため、扶養控除等申告書を提出し忘れている場合は、総務に相談して再提出するまたは確定申告をして、払い過ぎた所得税を取り戻しましょう。

扶養控除等申告書の嘘や空欄はトラブルの元に!

控除 対象者/学生

扶養控除等申告書の項目は難しい名称が多く、どこに何をどのように記入すればいいのかわからない人も多いと思います。

わからない部分を空欄のままにして提出しても、年末調整の担当者が苦労するだけなのでわかる人に相談するなど、なるべく記入すべき箇所を埋めておきましょう。

また、わからないからと言って、嘘の内容や適当に収入額や世帯主などを記入した場合には税務署からのチェックで訂正手続きの連絡が入り、正しい内容への修正が求められます。

そのまま放置していると、

  • ・税金が余分に多く徴収される
  • ・過少申告による追徴課税の対象になる

といったトラブルに発展する可能性があります。

扶養控除等申告書を適当に記入した場合に困るのは自分なので、面倒でもしっかり調べて正しく記入しましょう。

扶養控除等申告書の不明点は解消して記載して

初めて扶養控除等申告書を提出する場合は、何をどのように記入すればいいかわからないこともあると思います。

しかし、誤った記載をして提出すると、年末調整の担当者の手間が増える、修正の手間が増えるだけでなく、多く所得税を納める、追徴課税が発生するなどのトラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。

また、書き間違えた部分がある場合には、正しい修正方法でなければ受け取ってもらえない、または、書き直しを要求される可能性もあります。

そのため、扶養控除等申告書を記入する際には、わからないことがあれば詳しい人に聞く、ネットなどで書き方を調べてから書き始めるようにしましょう。

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