「ご助言」の意味と使い方とは? やってしまいがちな「ご助言ありがとうございました」がNGなワケ

2018/07/24

ビジネス用語

ビジネス用語の中でも、ちょっと使い方が厄介なのが「ご助言」という言葉。ここでは例文を挙げながら、詳しく意味や使い方をご紹介します。

「ご助言」の意味と使い方

ご助言の意味

「ご助言(ごじょげん)」は助言(進言、勧告、案内など)に、丁寧を表す「ご」という接頭語が付いたもの。簡単に言うと「上の者が下の者にアドバイスやヒントを与える」という意味です。よって、目下の人間はこれを「ください」と乞うことはできても、相手に同じものを返すことはできません。それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。 

ご助言の使い方と類語

以下例文のように、相手へ「教えてください」とお願いすることが可能です。

 「この度の計画についてご助言いただけないでしょうか。」(今回の計画について、アドバイスが欲しい。)

「今後とも変わらぬご指導、ご助言のほどよろしくお願いいたします。」(これからも、私にいいアドバイスやヒントをください。)

このように、相手の深い知識、経験を分けてもらうときに使われます。言い換えとしては「ご教授願えますか」「ご教示頂けますでしょうか」でも可能です。ただし、少々意味が異なるので注意が必要です。 

・ご教授(ごきょうじゅ):学問を教える。さずける。

・ご教示(ごきょうじ):方法や、知識を教える。手本を見せる。

とはいえ、昨今ではこの3つはミックスして使われているようです。文章なら判別つきますが、口頭で教えを乞う場合は発音が似ており紛らわしいでしょう。その場合、「教えて頂けないでしょうか」と素直に言っても構いません。 

「ご助言ありがとうございました」はNG

先述したように、「ご助言」は下の者から「ください」とお願いする言葉です。そのため、いただいた後はたとえ期待したほどではなかったにしても、「助言(アドバイス)以上の深い収穫があった」とアピールした方が無難です。よって、返答に「ご助言ありがとうございました」という表現は避けましょう。相手によっては。「私の与えた深い知識は助言(アドバイス)程度の軽いものだったのか」と受け取りかねません。ここでの返答は、以下のようにするのがよいでしょう。

「大変勉強になりました。」

「ご指導ありがとうございました。」 

内容に触れるのではなく、あなたが私に教えてくれたというその行為そのものを敬う方が感謝を伝えやすくなります。

ただし、乱発はよくありません。最近は「勉強になりました」という言葉が、「期待したほどではなかったけど、まぁありがとう」という形だけの感謝に使われることもあるからです。使うタイミングをよく考えて使いましょう。 

まとめ

学生のみならず社会人にも、「ご助言ありがとうございました」と使っている人は少なくありません。とはいえ、言葉は変化していきます。時代が変われば、いずれこの表現も問題ないとされるかもしれません。しかし、その時々の流れに応じて言葉を選ぶのも社会人の務め。使い分けて、デキる社会人を目指しましょう。 

 

執筆:山河丸々(さんが まるまる)

海外で外国人に日本語を教えている兼業ライター。現在はアジア某国在住。日々生まれてゆく新しい日本語と、日本語能力試験に出る日本語との乖離に悩む。趣味はB級グルメ食べ歩き。

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