お蔭様で(おかげさまで)とは、目標を達成したときや成功したとき、物事がうまく進んだときなどに周囲の人に感謝の気持ちを表す際に使われます。「御陰様で」「お蔭様で」「おかげさまで」の3パターンで表すことが一般的です。この「お蔭様で」はプライベートだけではなく、ビジネスシーンでも大いに使われる言葉です。 今回はその「お蔭様で」をビジネスシーンで使うときの意味とその使い方を例文と一緒にご紹介します。
もともと「お陰様」の「お陰」には『神仏の加護』という意味があり、これは、「御影(みかげ)」が「神の霊」や「みたま」「死んだ人の姿や肖像」を意味することにも通じています。さらに広辞苑によると『他の者をおおうように及ぶ、その恩恵・庇護』とあります。それに「様」をつけて、より丁寧な言い方をしているのが「お陰様」です。つまりは神仏の加護はもとより、他人から受けた恩恵や配慮、何らかの作用による結果に対する感謝を表現する言葉として使われています。
たとえ自分の力でいい結果を出したとしても、知らないところで誰かが心配してくれたり、見守ってくれたりしています。苦しい状況を何とか切り抜けたり、思いがけず遭遇した不幸から立ち直ったりしたときなどにも、「お陰様で」というフレーズは役に立ちます。相手が自分に及ぼしてくれた作用に対しての感謝の心を表すだけでなく、コミュニケーションをはかるうえでも意味のある言葉といえるでしょう。
「お陰様で」は相手がどのような人でも使うことができます。上司や先輩社員、同僚、後輩、友達や身内にも可能です。では、実際にどのような使い方があるのか例を挙げてみましょう。
・上司に任せられた仕事がうまくいったとき
「お陰様で、無事仕事を終えることができました。」「お陰様で、思った以上の評価をいただくことができました。」
・体調を崩した後、出社したとき
「ご心配いただき、ありがとうございました。お陰様で体調も回復し仕事に戻ることができました。」「この度の入院に際しましてはご心配をおかけいたしました。お陰様で無事退院することができました。」
・転勤したとき
「この度の転勤に際しましては過分なるお心遣いをいただき、ありがとうございました。お陰様で新天地での生活にも慣れ、これから益々仕事にまい進する所存です。」
以上はほんの一例です。このほか冠婚葬祭などにも使う場面があります。また直接言うだけでなく、書面やメールにも活用できる言葉です。「ありがとうございます。」あるいは「ありがとうございました。」という言葉を添えて「お蔭様で」を実際に使ってみましょう。
・執筆:山岸りん
短大卒業後、自動車ディーラーをはじめ金融関係、介護関係、保育、学習塾と幅広い業種での経験があり、現在は学習塾で小学生の学習に携わっています。
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