お彼岸とは? 2017年春・秋のお彼岸期間・お墓参りの作法をチェック!

更新:2018/11/06

社会人ライフ

■意外と知らない? お墓参りの作法

先祖を供養する「お墓参り」ですが、当然ながら作法があります。お彼岸の際のお墓参りでも、うっかりマナー違反などをしないよう、以下のようなことに注意しましょう。

●お墓参りの前にご本尊様にお参りする

お彼岸の時期、お寺では「彼岸会(ひがんえ)」という行事が営まれています。彼岸会では故人の供養と同時に「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の教えを学びます。お墓が寺院の境内にあるのであれば、お墓の前にお寺のご本尊様にお参りするようにしましょう。

●お墓参りに持っていくもの

お墓参りというのは、お墓の前に行って手を合わせて終わりというものではありません。お参りの前にはお墓をきれいに掃除しますし、お供えなども必要になります。お墓参りには、以下のようなものを持参しましょう。

・掃除用具

バケツやひしゃくは霊園で借りられることも多いのですが、あらかじめ調べておき、ない場合は持参しましょう。また、ほうき、雑巾、墓石の細かいところを磨くタワシや歯ブラシもあると便利です。もちろん、出たゴミを持ち帰るためのゴミ袋も必要です。

・お供え物

お墓には、最低限、お花と水、飲み物などはお供えしたいもの。そのほか、お菓子や果物なども用意できればベターです。また、お菓子などをお供えするときは、半紙や懐紙の上に置き、直接石の上に置かないようにしましょう。

お墓にお供えするお花は、事前に花屋さんなどで購入してもよいのですが、霊園の近くのコンビニエンスストアで売っていることも多いので、もし忘れてしまったという場合は店員さんに聞いてみましょう。

お供え物については、花や食べ物をお墓に置いてきてしまうと、カラスに荒らされたり、腐って汚れるという問題が出てきます。近年はお供えを遠慮している霊園もありますので、お供えをして大丈夫かどうか調べておきましょう。

・お墓参りで使うもの

お墓参りの必需品といえば、お線香です。ろうそくを用意するところもあるようです。さすがにお線香などを忘れていくことはないでしょうけれど、火を付ける道具を忘れるということは間々あるようです。霊園によっては着火の設備がありますが、自分で持参するようにしましょう。

また、手を合わせる際には数珠が必要です。事前に用意しておきましょう。

●お墓参りの手順、注意すべきこと

手順といっても難しいことはありません。まずは墓地、墓石をきれいに掃除します。墓石はタワシ、歯ブラシで細部まで磨いてあげましょう。水鉢、花立ては特に汚れやすいので、念入りに洗いましょう。
お墓を磨いたら、きれいな水、お花、お菓子や果物、故人の好物などをお供えします。また、墓石にはたっぷりと水を掛けてあげます。墓石の下の方にだけ掛けるのではなく、石の上からたくさん掛けてあげるのがよいようです。

準備が整ったら、線香に火をともし、手に数珠をかけて合掌礼拝します。

最後に、残ったお供え物はお墓に残さず、下げるようにしましょう。繰り返しになりますが、花や食べ物が残っていると、霊園が汚れてしまう原因となります。霊園は公共の場ですので、ゴミなどはしっかり持ち帰るのがマナーです。

■お彼岸といえば「おはぎ」と「ぼたもち」 ではその違いは?

お彼岸にはおはぎ、ぼたもちを食べますね。では、これらの違いはどこにあるのでしょうか? 実は、呼び方が違うだけで、作り方などは同じなのです。それぞれ漢字で書くと「お萩」、「牡丹餅」となります。春のお彼岸のころには牡丹の花が、秋には萩の花が咲いています。おはぎ、ぼたもちの名前はこの花に由来しています。
一説には、牡丹の花は大きいのでぼたもちは大きく、萩の花は小さいのでおはぎは小さく作る、ということもあるようです。

お彼岸とは何かについて解説しましたがいかがでしたか? ふだんお墓参りに行かないという方もいらっしゃるかもしれませんが、今年のお彼岸は、ご先祖様や生前親しかった故人のお墓をお参りしてみてはいかがでしょうか?

(藤野晶@dcp)

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