社会人になると、社内での上司との飲み会や取引先など社外の人との会食の機会が多くなります。そこでマナーとして必要になるのが、飲み会や会食後の「お礼メール」。
今回は飲み会・接待・懇親会といったさまざまな食事会の後に送る「お礼メール」について、送るタイミングや書き方のポイントなどを、例文付きで紹介します。
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上司へのお礼メールの書き方 日ごろの感謝を伝えよう【例文つき】
社会人になると、社内の上司・先輩や取引先など社外の人と食事をする機会が多くなります。それは飲み会に限らず、アルコール抜きの「ランチミーティング」なども含まれます。
こうした会食でお礼メールが必要となるのは、次のようなケースです。
上記のようなケースでは、 お礼メールを送るのが社会人としての基本。特に、相手がその支払いをしてくれた場合にはスピーディーかつ丁寧に感謝の意を伝えたいところです。
たとえば同じ部署の上司や先輩に対して、次の日の朝一番に対面でお礼ができる場合には、お礼メールは不要と考えられます。飲み会当日(夜)と次の日(朝)に挨拶しているわけですからね。
ですが、実際には「お礼の挨拶が足りなくて次の日上司に怒られた」という体験談があることも事実です。
逆に、飲み会のたびに上司のもとに毎回メールが届くことで、上司からすると「返信は面倒……」と思われるケースも。せっかくお礼を伝えようとしたメールが逆に相手の負担になってしまうこともあるということです。
そして、時代の違いについて見てみると、少し前までは取引先にはメールではなく電話で伝える方が丁寧と考えられていました。今は、相手の都合も考えて 電話よりもメールを使う方が主流です。
このように、お礼のあり方は企業や業界の慣習にもよりますし、また時代によっても変わっていきます。
ただし、絶対的に変わらないことがあります。それは、「ごちそうになったり時間を割いてもらったり、お世話になったりしたらお礼をするのが基本」だということ。
この原則さえ押さえておけば、あとは 状況に応じてケースバイケースで対応しやすいのではないでしょうか。たとえば先ほどお伝えしたように朝一番で対面でお礼をする、取引先にはメールを送る、上司へのお礼メールがあまり頻繁なら口頭だけにするなど。
迷ったときは社内の同僚や先輩に、どうしているか聞いてみるのも有効です。いずれにしても 「相手に失礼のない形で」「お礼の気持ちをしっかり相手に伝える」ことが大切なのです。
飲み会などの会食全般でお礼メールを出す際には、以下のポイントを押さえましょう。
●すぐに出す!
(当日から遅くとも翌日中)
●感謝の意を簡潔に伝える
●支払いが相手持ちの場合には、そのことにも感謝の意を伝える
●店・料理についての感想も伝える
(相手に店を選んでもらった場合)
会食のお礼メールは 直後に送るのがベスト。しかし、夜の会食の場合はそれもむずかしくなります。その場合は翌日の午前中か、遅くとも翌日中に送るようにしましょう。会食が週末と重なってしまった場合などは、休み明けすぐに送ります。その際は、
「休日にかかってしまいご挨拶が遅くなり申し訳ございません」
といったお詫びの文言も付け加えることをお忘れなく。
送るメールの内容は、お礼の気持ちがきちんと相手に伝わるように 簡潔なメールにすることを心掛けましょう。また、会食の支払いが相手持ちだった場合には、その点についても触れて感謝の言葉を述べます。
相手が取引先の会社の人であれば、「次の機会には私(弊社)が持ちますので」といった文言を入れるのがよいでしょう。取引先であれば、ごちそうされたり、ごちそうしたりと交互になるのが基本。関係が一方的なものにならないような心遣いも必要です。
相手が飲食店を選んでくれた場合には「 店・料理についての感想も伝える」ことも忘れないようにしましょう。相手があなたのためを思ってチョイスしてくれたのですから、その店・料理についてほめるのはマナーの一つ。当たり前ですが、ネガティブな感想は伝える必要はありません。
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社内の飲み会のケースでは少し肩の力を抜いた文章でも構いませんが、上司や目上の人であれば、やはり丁寧に、 きちんと敬語を使いましょう。
特におごってもらったときには、文中でその点に触れることは必須。上司はさりげなく支払っているように見えて、支払った事実ははっきりと認識しています。そこで感謝の気持ちをきちんと伝えることで、必ず人間関係はよくなります。
上司や先輩が自分よりも多く負担してくれた場合も、「ごちそうになり〜」と表現して構いません。あるいは「支払いの方、お気遣いいただき〜」といった表現でも良いでしょう。
「先輩に誘われたのだから、多めに負担してもらって当然」という考えになりがちですが、 「当たり前」という態度は好ましくありません。心を込めた感謝を伝えることで、先輩は「出して良かった」と嬉しくなるものです。
LINEはビジネスメールよりもさらにくだけた印象となります。その使用状況は職場によっても異なりますが、一般論としていくつか注意点を挙げておきます。
LINEはプライベートとビジネスの線引きがはっきりしない傾向があります。そのためLINEを使うことで「休日にも送られてくるのでは?」と相手にプレッシャーを与えてしまうことも。
また、ビジネス外のやりとりで変な誤解を招かないように、あえて使用を控えるケースもあるようです。 LINEは便利なツールではありますが、相手にはくれぐれも配慮するようにしましょう。
仕事上のお付き合いで取引先との飲み会があった場合、「飲み会」ではなく「会食」「食事会」といった表現が適切です。
取引先から招待を受けた接待の場合、支払いは相手が持つことになります。そのことについても触れ、「 次回は弊社で」という文言を盛り込みましょう。また、 お礼のメールはあくまでも取り急ぎと断っておき、会ったときにあらためてお礼を述べるのがよいでしょう。
こちらから接待した場合、相手は大切なお客様ということになりますから、やはりお礼メールは出すべきです。内容は支払いには触れず、まずは 忙しい中時間を割いてくれたことへのお礼を述べます。
そして、なるべく具体的な内容に触れて「有意義な時間となったこと」や、「今後も良好なお付き合いを続けたいこと」などを盛り込むといいでしょう。
最後に、社内で自分の歓迎会を開いてもらった場合の例文もご紹介しましょう。
歓迎会のお礼メールのポイントとなるのは、出席者全員に出すこと。その際は一人一人を「○○様」と挙げていくよりも「 歓迎会でお会いしたみなさま」としたほうがいいでしょう。
また、あなたの新部署にかける意気込みなども一緒に盛り込むといいですね。
社内の人でも社外の人でも、飲み会のお礼メールは早く送るのが基本です。たとえ1日でも経ってしまうと「思い出したように送った感」が強くなってしまいます。
早く送ることで「昨日の飲み会がとても楽しかった」という印象が相手に伝わり、接待してよかった、連れていってよかったと思われるでしょう。
ときには、スマホからお礼メールを送ることもあるかもしれません。その場合は文章が短めになってしまいがちですが、丁寧なお礼と具体的な感想を加えることで気持ちは伝わるはずです。
しかし、スマホで送るのは会食の直後に限定して、通常はPCでお礼メールを送るように心がけましょう。その際は、今回紹介した例文を参考にしてみてください。
(マイナビ学生の窓口編集部)
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