コモディティとは? 意味やビジネスでの使い方を解説【例文つき】

更新:2024/09/20

ビジネス用語

時折耳にする「コモディティ」とは、一体どんな意味なのでしょうか。元は経済学において使用されていた用語ですが、経済学以外でも多用されるようになりました。

ビジネスや投資の分野でよく使われるため、各分野での正しい意味を知っておきたいですよね。そこで今回は「コモディティ」の意味や使い方を例文つきで解説します。

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コモディティの意味

「コモディティ」とは、「商品」「日用品」「必需品」などを示す言葉。語源はフランス語の「commodité」で、「適合性、便利性」という意味があります。

ビジネス用語としては、どんな生産者が生産したのかに関係なく、その商品価値を同一かほぼ同じとして扱う商品のことを指します。

コモディティの代表的な商品には「農産物」「貴金属」「エネルギー資源」などが挙げられます。

コモディティの関連語

コモディティには、よく使われる表現バリエーションがあります。ここではコモディティの関連語として「コモディティ化」「コモディティ商品」「コモディティ投資」をご紹介します。

コモディティ化

「コモディティ化」とは、一言でいうと「商品の一般化」を指すビジネス用語。

当初は独自の付加価値を持ち、他商品とは大きく差別化できていたものの、後に市場価値が低下して一般的な商品になっていくことを意味します。

つまり、商品としての個性が際立たなくなり、消費者にとって他の商品と大差がなく差別化できなくなった状態ということです。

コモディティ商品

「コモディティ商品」とは広く販売されていて、誰でも知っているような商品のこと。

先ほどの「コモディティ化」と関連しますが、いわゆる「一般化した商品」ということです。ここでは一例として、普段利用することの多いスーパーでのコモディティ商品を4つご紹介しましょう。

・主食となる米や小麦粉
・メーカーのカップラーメン
・塩や砂糖、しょうゆなどの調味料
・トイレットペーパーやティッシュペーパー


もちろん「こだわりの塩」「こだわりのティッシュ」も中にはあります。ですが安価な価格帯になると、ブランド間での大きな差異は出にくいですよね。

そして、広く流通していて皆が手に取ることができるのもコモディティ商品の特徴の1つです。

反対に「コモディティ商品」でない「ノン・コモディティ商品」には次のような商品が挙げられます。

・地域限定のご当地食品
・特定の産地でつくられた高級ワイン
・高級ブランドのバッグ


どこにでも販売されている商品ではなく、特定の場所に行かないと手に入らないような商品が「ノン・コモディティ商品」にあたります。

コモディティ投資

「コモディティ投資」とは投資の分野で使われる言葉。「商品先物市場」に投資することを意味します。

商品先物市場とは、「原油」などのエネルギー資源や「金」などの貴金属、「トウモロコシ」などの穀物といった「商品=コモディティ」を取引対象とする市場のこと。

コモディティ投資はインフレに強いとされており、投資信託や先物取引などの方法で取引されます。

中でも投資ビギナーにおすすめなのは、投資信託やETF(上場投資信託)。投資信託なら少額の資金から始めることができ、積み立て投資も検討することができます。

コモディティの中でも「金」は安全資産として根強い人気を誇ります。また「原油」をはじめとした幅広いコモディティに関連する投資信託もあります。

コモディティの使い方・例文

ここからは、コモディティの使い方を例文つきで解説します。

ビジネスシーンでの例文

・「コモディティ化した商品は、価格競争が起きやすく、価格が下落する傾向がある」
・「新しいサービスを開始してもすぐにコモディティ化してしまう」


これらはマーケティングや商品開発のビジネスシーンを想定した例文。

よく見るとそれぞれに特徴はあるものの、消費者としてはつい「どれでも同じ」と考えがちな商品という意味で「コモディティ商品」が使われています。

「コモディティ化してしまう」は、せっかく開始したサービスが唯一無二のものでなくなってしまう様子を表しています。

このように、他の商品やサービスと差別化することが難しくなってしまった商品やサービスのことを「コモディティ商品」「コモディティ化」と表現することが増えています。

投資分野での例文

・「原油や天然ガスなどのコモディティの価格は、国際情勢によって変動しやすい」
・「コモディティ投資は、初心者には少しハードルが高いと思われがちだ」


一見すると初心者にはハードルが高そうなコモディティ投資も、投資信託で始めることで挑戦しやすくなるのではないでしょうか。

昨今は一部の投資家に限らず、多くの人たちが投資を始めており、投資用語としてのコモディティも今後さらにポピュラーになっていくと考えられます。

コモディティのまとめ

コモディティとは簡単にいえば「商品」のことですが、商品の中でもより一般的で、生産者に関わらず商品価値がどれも似通っているようなものを指します。

そして、投資分野でのコモディティは商品先物市場で取引されている「金」「原油」「穀物」といった商品のこと。

相手から「コモディティ化」などと言われて焦ってしまわないように、この機会に正しい意味や使い方をマスターしておきましょう!

(マイナビ学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で 大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。 学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで 幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

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