「オーソライズ」とは?意味や使い方、コンセンサスとの違い【例文つき】

更新:2023/11/15

ビジネス用語

ビジネスシーンでは、さまざまなカタカナ言葉が頻繁に使われますが、ふだんの生活ではなかなか耳にしないものも多いですよね。ビジネスでのスムーズな意思疎通のために正しい意味を知っておきたいものです。

ここでは「オーソライズ」という言葉の意味と使い方、例文をご紹介。混同しやすい「コンセンサス」との違いについても触れていきます。

オーソライズとはどんな意味?

オーソライズとは 意味

ビジネスシーンで使われるオーソライズとは、正式に認められる、権限を与えられる、公認されることを意味します。

元となる英単語の“authorize”には「許可する」「承認する」といった意味があり、ほぼ同じような意味のカタカナ言葉として使われています。

例えば何らかのサービスや商品の販売などに関して、公の機関や権限のある人に対して申請し、認定や承認をもらうことで「オーソライズされる」ことになります。

オーソライズのビジネスでの使い方

オーソライズ 使い方 ビジネス

ビジネスで事業を運営していくためには、公的な登録や申請が必要となるケースが多いものです。こうした公的手続きによって承認されることを「オーソライズされる」といいます。

公的な機関から認定されることで、私たち消費者は安心して商品やサービスを利用できるようになるのです。

社内でのオーソライズ

オーソライズは公的な認定だけでなく「社内の許可」という意味でも用いられます。例えば新しい企画が立ち上がる際に、責任者である部長などに正式な許可をもらうことを「オーソライズを得る」と表現します。

IT分野におけるオーソライズ

IT用語としてのオーソライズは、ソフトが不正品ではなく「正規の(ルートを踏んだ)もの」という意味です。例えば「このソフトはオーソライズされたものですか?(=このソフトは正規のものですか?)」のように使います。

さらに、正規ソフトをインストールする際に「オーソライズしてください」と求められることがあります。これは正規の手続きとして「認証してください」という意味になります。

医薬品分野におけるオーソライズ

医薬品分野での代表的な使い方が「オーソライズドジェネリック(AG)」です。これは「先発医薬品メーカーから許諾を受けたジェネリック医薬品」という意味。

通常、ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ効果効能が期待できるものの、細かな添加剤などが異なる場合も。

その点、オーソライズドジェネリック(AG)は添加剤や製法なども含めて、先発医薬品と同一となるのが特徴です。

オーソライズとコンセンサスとの違い

オーソライズ コンセンサス 違い

オーソライズと同じようなシーンで使われる言葉の1つに「コンセンサス」があります。オーソライズとコンセンサスでは、次のような意味の違いがあります。

【オーソライズ】
⇒「正式に認められる」「公認」「承認される」という意味

【コンセンサス】
⇒「同意」「一致」という意味


両者とも「相手に認めてもらう」というニュアンスを持っている点が似ていると言えます。

ですが「コンセンサスを得る」というと「同意を得る」「賛成してもらう」という意味なので、相手とは同列の位置に立っているイメージです。

一方オーソライズの方は、単に同意を得るだけでなく「正式に許可される」という、受け身の立ち位置となります。オーソライズの方がより強い「承認」のニュアンスを持っている点が違いだと言えます。

オーソライズの例文

オーソライズの例文

では、実際のビジネスシーンでオーソライズがどのように使われているのか例文をご紹介していきます。

・オーソライズされていない企業とは契約ができません。
・この商品は公的機関からのオーソライズを取っていますか?


上記は「公的に認可される」「正式な認可」といった意味でオーソライズが使われている例文です。

・その医薬品はオーソライズドジェネリックだから安心感がある。


先発医薬品メーカーから許諾を受けて作られたお薬なので、先発薬と同等と考えることができ安心だ、という意味の例文です。

・このソフトはオーソライズされたものですか?
・インストールしたらすぐにオーソライズしてください。
・オーソライズのための流れは下記の説明を参照してください。


上記はパソコンソフトの利用を想定した例文です。1つ目は不正品ではなく「正規のものですか?」という意味合いです。そして正規品を使うために「認証する」という意味でもオーソライズが用いられています。

オーソライズの言い換え表現

オーソライズ 言い換え表現

オーソライズの言い換え表現には、次のようなものがあります。

・認可
・認定
・公認
・お墨付き
・ライセンス
・認証 など


オーソライズには「正式に認めること」という意味がベースにあるため、「認」という漢字を使った単語が多く挙がっています。

まとめ

まとめ

オーソライズとは、ビジネスシーンでは「正式に認められる」「公認される」といった意味を持つ言葉です。

公的機関から認定を受けるだけでなく、社内で上司に正式に承認される、といった意味でも「オーソライズされる」という表現が用いられています。

少し難しい言葉かもしれませんが、ビジネスでオーソライズという言葉が出てきたら、まずは「正式な許可」と言い換えてみてはいかがでしょうか。

(学生の窓口編集部)

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