ビジネスシーンで使用される機会が増えてきた「アサイン」。特に外資系やコンサル、ホテル業界やIT関連の企業で多く使われているビジネス用語です。
その業界の人にとっては当たり前のような言葉でも、新社会人や転職組にとっては「何のこと?」と焦ってしまうかもしれません。
ビジネス用語として使用される「アサイン」には、どのような意味が込められているのでしょう。 今回は「アサイン」の意味や例文つきの使い方、言い換え表現や対義語についても解説します。
▼目次
1.「アサイン」の意味
2.ビジネスシーンでのアサインの使い方
3.アサインの使い方がわかる例文
4.アサインの類義語・言い換え表現
5.アサインと意味が反対になる対義語
6.まとめ:アサインは周りに合わせて使おう
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アサインとは「任命する」「割り当てる」「あてがう」「割り振る」「選任する」といった意味があります。英語の「assign(アサイン)」が元になっています。
ビジネス用語としての「アサイン」も英語の「assign」と同じく「任命する」「割り当てる」という意味合いで使われることが多いです。もし「アサイン」と言われたら、この「任命する」「割り当てる」のどちらかに言い換えてみると分かりやすいです。
英語辞典での「assign」の用例には次のようなものがあります。
ビジネス用語でもほぼ同じ使われ方をしますので参考にしてみてください。
業務アサイン/ジョブアサインとは、「一人一人の仕事の割り振り」のことを指します。管理職やマネージャーが部下に対して、作業や業務を割り当てることを業務アサイン/ジョブアサインといいます。
つまり、管理職の役目としての「アサイン」ということですね。
アサインが分かれば、「アサインメント」はもうお分かりですね。アサインの名詞形です。つまり「任命」「割り当て」といった意味です。
とはいえ、アサインの方も名詞的に使われることがとても多くなっています。名詞として使う場合は本来なら「アサインメント」と言うべきかもしれませんが、カタカナ語としてはより簡潔な「アサイン」の方が定着してきたと考えられます。
ビジネスシーンでのアサインの主な使い方は、
といった形で、何らかの役割への選任や、新しい配属先の発表などで用いられます。
たとえば、新しいプロジェクトチームの担当者として選ばれたときは「新規プロジェクトにアサインされた」という使い方をします。
アサインは「任命する」というニュアンスがあるため、通常「アサインする」のは「立場が上の人」です。具体的には、上司や管理職などが相当します。
反対に、任命された当人の方は「アサインされる(された)」と表現します。部下の側から上司に対して「アサインします」などと使うことはありませんので、注意しましょう。
アサインは会議や打ち合わせでの使用頻度が高いです。
アサインと一緒に使われやすいビジネス用語としては、
などがあります。
もし、会議中に「この件は君をアサインしておくから」と言われた場合は、「この件について担当することになった」ということになりますね。
アサインは、業界によっては業界用語に近い形で使われることがあります。
特に気をつけたいのが、旅行業界やホテル業界。部屋割りやシート割りの際に「ルームアサイン」などとして用います。部屋の割り当て、という意味ですね。
また、IT業界も独特な使い方をします。よく知られるのが「キーアサイン」で、キーボードのキー(の組み合わせ)に何らかの機能を割り当てることを「キーアサインする」と言います。
ただし、IT業界でも「エンジニアをアサインする」など、一般的な「任命する」と言う意味で使われることもあるので注意しましょう。次からは例文を使って、もう少し詳しくアサインの使い方を見ていきます。
アサインの使い方がわかる例文をいくつかご紹介します。
●上司から部下に、部署の異動や昇進などを告げるとき
●配属先での自己紹介で
●キーボードのキーに機能を割り当てるとき
●お客様に席を割り当てるとき
●ホテルで部屋の割り当てを行うとき
●プロジェクトの担当コンサルタントを決める段階にて
アサインの類義語や言い換え表現としては、冒頭でご紹介したアサインの意味をあらわす日本語を上手に使い分けると良いでしょう。カタカナ語でいうと「ジョイン」が挙げられます。
アサインとジョインは意味が似ていますが、異なる特徴もありますので詳しく解説します。
ジョインは英単語の「join(ジョイン)」が元となる言葉。「参加する」という意味です。
アサインの方は、主に上司から部下に向けて「任命する」という意味で使われますが、ジョインの方は任命されてというより「自発的に参加する」ニュアンスが強いという違いがあります。
では両者の使い方の違いを、部下という立場から見てみましょう。
「マーケティングの勉強会にジョインすることになった」
「この4月から、広報課にアサインされた」
このように、部下の側では必然的に「アサインされる」という受け身の表現になります。対して、ジョインは自発的、能動的なニュアンスなので「ジョインする」と表現します。
アサインと意味が反対になる対義語もご紹介しましょう。
リリースというと「新曲リリース!」といった使い方がおなじみですが、実はアサインの対義語にもなるのです。
アサイン(任命)されて受け持っていた業務から離れるときに「リリースとなる」などとして使います。
アサインはビジネス用語として「任命」「割り当てる」といった意味で使われています。クライアントとの会話で使用されたときなどに、あらかじめ意味がわかっていると安心です。
実際のビジネスシーンにおいて、アサインはひんぱんに使われる環境とほとんど使われない環境に大きく分かれます。
ほとんど使われない環境で急にアサインを使うと「サイン?」と間違われてしまう恐れも…。そのため自分で使う時は、ケースバイケースでなるべく分かりやすい表現を選ぶようにしましょう。
(マイナビ学生の窓口編集部)
学生の窓口編集部
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