「リテラシー(literacy)」の本来の意味は、「読み書きする能力」のことです。
しかし日本で使われる場合は、読み書き能力のことではなく、対象の知識に対する理解力、判断力、応用力といった意味を持つケースが多いです。
「リテラシー」は単独で使うことは少なく、「コンピューターリテラシー」や「メディアリテラシー」「環境リテラシー」といったように、関連する言葉を繋げて「○○リテラシー」というように使用されることが多い言葉です。
「金融リテラシー」を例にあげると、その意味はお金を上手に使う、貯蓄をする、お金を管理するためには、お金についての知識やお金との付き合い方について、適切な判断力が必要になります。基礎知識を含め、これらを判断する力、応用する力が「金融リテラシー」です。
ビジネスシーンでよく使われるリテラシーの種類
ここではビジネスシーンでよく使われるリテラシーの種類を紹介します。
情報リテラシーと呼ばれることもあります。テレビや新聞、SNSといったあらゆるメディアから流れてくる情報を正しく理解し、活用する能力のことです。
メディア・リテラシーが低ければ、フェイクニュースなどの誤った情報を流してしまう危険性もあるため、特に情報を扱う分野の人に必要な能力です。
PCやスマートフォンといったハードウェアからソフトウェア、業務に必須なExcelやWordといったアプリケーションソフトウェアを使いこなす能力を指します。
コンピューターは業務の効率に直結するため、現代のビジネスマンには必須な能力と言えるでしょう。
上記のメディア・リテラシー、コンピューター・リテラシーなど、IT業界で働くには必須な能力のことを指します。
他にもマーケターであれば分析ツールや解析ツールへの理解、エンジニアであれば現場に応じたプログラミング言語やセキュリティに対する理解などが含まれます。
本来「リテラシー」は、その大きな分野で修得すべき知識を、理解し活用する力、また分析し判断する、総合能力を表す言葉として使用されてきました。しかしビジネスシーンでは、その前後の状況に応じて、限られた部分の応用力の高さを指し示す言葉として、単独で使用されることが増えています。
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