ブラッシュアップとは? ビジネスでの意味や使い方を解説【例文つき】

更新:2024/02/13

ビジネス用語

「ブラッシュアップ」はビジネスシーンのほか、日常会話でもよく使われるようになっているカタカナ言葉。「磨き上げて向上していくこと」という意味を持っています。

ビジネスでの会議やミーティング、打ち合わせなどでもよく使われるため、円滑なコミュニケーションのためにも正しい意味を把握しておきたいところです。

そこで今回は「ブラッシュアップ」の意味や使い方を例文つきで解説。使う際の注意点や、類義語・言い換え表現もあわせてご紹介します。

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ブラッシュアップの意味

ブラッシュアップの意味は「より磨き上げて、さらに向上していくこと」を指します。

人が持つスキルやビジネスでの企画・制作物などさまざまな物事を、現時点での状態から「さらにより良いものにする」というニュアンスを持つ言葉です。

ブラッシュアップを日本語に言い換えるなら「改善」「再考」「練り上げ」などが当てはまるでしょう(言い換え表現については後述します)。

元となっているのは英語の「brush up」ですが、実はこちらは「身なりを整える」という意味。日本で使用されるカタカナ言葉のブラッシュアップとは意味合いが異なることに注意が必要です。

ブラッシュアップの使い方

ブラッシュアップの基本的な使い方は「ブラッシュアップする」「ブラッシュアップしていく」などが挙げられます。「ブラッシュアップが必要」のようにも用いられます。

使用シーンとしては、何らかの物事をさらに磨き上げて、より良いものにしたい時に使われることが多いです。以下で具体的に使用シーンを見てみましょう。

ビジネスでの使用シーン

ビジネスでのブラッシュアップの使用シーンは、一例として次のようなケースが挙げられます。

・個人のスキルアップについて触れている時
・資料の質や企画内容に磨きをかけたい時


上司からもっとブラッシュアップするよう指示が入ることもありますし、さらにブラッシュアップが必要だと自分から報告することもあるでしょう。

いずれにしても「現状よりも向上させたい」という時にブラッシュアップは使われます。

日常会話での使用シーン

日常会話でのブラッシュアップの使用シーンは、次のようなケースです。

・自分のスキルを向上させたい時
・体力をつけたり、ダイエットしたりしたい時


日常会話でもブラッシュアップは様々なシーンに使用できる万能な言葉。

主に今の自分の能力や特技を向上させたい時に「もっとブラッシュアップしていこう」といった具合に使います。運動をしてよりキレイな体型を目指したい時などにも使えますね。

ブラッシュアップを使う上での注意点

ブラッシュアップを使用する際には、次の点に注意が必要です。

・目上の人や取引先への使用には配慮を
・英語になると意味が異なる


この2点を順番に解説します。

目上の人や取引先への使用には配慮を

目上の人や取引先にブラッシュアップを使用する際には、相手に批判と受け取られないよう注意しなければなりません。

ブラッシュアップは、より良くするために使用される言葉ですが、相手によっては「批判された」「否定された」と感じる場合もあります。

例えば、取引先とのコラボ企画に対して「もう少しブラッシュアップしたいですね」と言うと、取引先の担当者は「自分の提案が不足だったのでは」とマイナスに考えてしまいがち。

目上の人や取引先との会話にブラッシュアップを使っても構いませんが、あくまで自分の側がブラッシュアップの主体となるようにすべきです。

相手が気分を害してしまうことのないよう、会話の文脈を考えて使うように心がけましょう。

英語になると意味が異なる

前述したとおり、英語の「brush up」とは「身なりを整える」という意味。つまり英語では違う意味の言葉になるので、英語で話す際には誤解を招かないよう注意しましょう。

もし英語で「ブラッシュアップ」と同じ意味合いの言葉を使いたい場合は、「refine」を使用します。

「refine」は「~を洗練する、向上させる」という意味を持ちます。

このように、カタカナ語と英語では意味合いが変わってくる言葉もありますので、使用する際には十分気をつけましょう。

ブラッシュアップの例文

ブラッシュアップを使用した例文をご紹介します。

ビジネスシーンでの例文

・この企画の内容はもう少しブラッシュアップが必要です。

・この戦略を効果的なものにするためにさらにブラッシュアップしたい。

・昨日の資料をブラッシュアップして再提出してください。


上記3つの例文のいずれも、より質の高いものへと磨き上げていくという意味でブラッシュアップが使われています。

日常会話での例文

・毎日2時間、英語力のブラッシュアップに努めています。

・彼は常にブラッシュアップして腕を上げている。


日常会話での使い方も、基本的にビジネスシーンと変わりません。自分のスキルをより高めていく、何らかの物事をより良くしていく、という意味合いでブラッシュアップが使われます。

メールでのブラッシュアップの例文

会話だけでなく、メールでブラッシュアップを使用することもあります。

○○○○○○株式会社
○○担当 ○○○○様

いつも大変お世話になっております。○○○株式会社 広報部の〇〇でございます。
先日はお忙しい中、「ーーーーーー」の件についてお時間をいただきましてありがとうございました。

さて、先日提案させていただきました「ーーーーーーー」につきましては、再度市場調査をした上で、企画書をブラッシュアップしてお持ちしたいと考えております。

つきましては、再度お打ち合わせのお時間を下記日程から30分〜1時間ほど、調整いただくことは可能でしょうか。

-●/● 11:00~17:00
-●/● 14:00~18:00
-●/● 10:00~14:00

お忙しい中申し訳ございませんが、ご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

○○○株式会社 〇〇

ブラッシュアップの類義語・言い換え表現

ブラッシュアップ 類義語 言い換え

ブラッシュアップと意味が似ている類義語や、言い換え表現をご紹介しましょう。

●再考
⇒同じ問題・課題などをもう一度考え直すこと

●改善
⇒物事を良い方に改めること

●品質向上
⇒品物の質がより良くなること

●腕を磨く
⇒能力や技術を練習するなどして上達しようとすること

●練り上げる
⇒何度も修正して良いものに仕上げること

●スキルアップ
⇒技能や能力を向上させること

●クオリティアップ
⇒品質を上げていくこと

特に1番目の「再考」は、ビジネスシーンで取引先や目上の人に使うのに適しています。例えば取引先からの提案に対して、修正をお願いしたいときに「お手数ですが◯◯の部分だけ、ご再考いただいて〜」のように失礼にならない形で伝えやすいです。

まとめ

ブラッシュアップ まとめ

ブラッシュアップは「より磨き上げて、さらに向上していくこと」という意味を持つカタカナ言葉。ビジネスシーンでも日常会話でも広く使われている言葉です。

「ブラッシュアップしていく」「ブラッシュアップが必要」といったフレーズで使われますので、この機会に覚えておきましょう。

そして目上の人や取引先、上司や先輩に使う際には注意が必要です。

自分を主体としたブラッシュアップなら問題ありませんが、相手に対して「ここをブラッシュアップして〜」のように表現すると、相手への批判と受け取られかねません。

ブラッシュアップの正しい意味や使い方を理解し、適切な場面で上手に使いこなしていきましょう!

(学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で 大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。 学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで 幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

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