民間企業のボーナスの支給時期は一般的には夏と冬の二回になっていて公務員と類似しています。ただし、いつ支給しなければならないかについてのガイドラインがあるわけではなく、企業によっては年に一回の支給を行ったり、そもそもボーナスがない企業も存在しているのが実情です。しかし、伝統に従って同じ時期に支給する企業が多数を占めているのが現状であり、6月末から7月にかけての期間に夏のボーナスが支給され、12月初頭から中旬にかけての期間に冬のボーナスが支給されるのが一般的です。
大手企業では特に社内規定で支給日を特定している場合が多いものの、中小企業ともなると支給する可能性がある事実が記載されているだけで支給日は特定されていないこともよくあります。支給するかしないかについても明記されていない場合が多いのが実情です。しかし、明確にボーナスを支給することが規定に記載されている場合には支給を催促する権利も労働者にはあります。支給されるべき時期が過ぎても支給されない場合には労働組合などを通して訴えかけてみると時期が遅れたとしても手元に届く日が来るでしょう。
夏と冬に支給されるのが一般的なボーナスの形ですが、その時期によって支給額に違いはあるのでしょうか。現実的には若干冬のほうが多い場合ものの、特に民間の場合には支給されたりされなかったりするため、一概に言えないのが事実です。
夏の公務員の支給額として60万円程度が平均的であり、冬の支給額は80万円程度になります。公務員の場合には明らかに冬の方が多くなる傾向がありますが、これは勤勉手当が多くなりやすく、それによって年末年始の出費に苦労しないように配慮されているのです。ただし、国家公務員か地方公務員かによる違いや、基本給の影響も受けるため、必ずしもこの程度の金額が支給されているとは限りません。 一方、民間企業の場合には夏のボーナスは40万円、冬のボーナスもほぼ同じであるのが平均的な値です。しかし、個人への支給額で考えると基本給から計算される場合が多い点に留意が必要なのは公務員と同様です。一般的にはボーナスとして基本給の1ヶ月分から二ヶ月半分が与えられます。定率で支給される企業が多いため、基本給が高い人の場合にはそれだけ支給額が大きくなると理解しておきましょう。
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