面接では話す内容はもちろん、立ち居振る舞いや仕草などが印象を左右します。ここでは「立ち方」も重要。印象がアップする美しい立ち姿というのはどういうものなのでしょうか。そこで、国際イメージコンサルタントの吉村ひかる先生に面接の時の正しい姿勢を教えてもらいました。正しい立ち方を保つコツと、本番で失敗しないために普段から気をつけておくべきこととは?
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面接の印象が良くなる「正しい座り方」
■背筋を伸ばす
まず注意すべきなのは、立っている時に背筋がまっすぐ伸びているかどうか。猫背になったり重心が左右どちらかに偏った状態だと、相手に疲れた印象を与えてしまいます。頭のてっぺんが天井から吊されているようなイメージで立つと首筋が伸びて猫背になりません。また、両足の裏側をしっかりと地面につけるよう心がけると、重心がぶれることなくまっすぐ立つことができます。
■肩を開く
最近の人に多いのが、肩が内側に入り込んでいる状態。スマホやパソコンを使う機会が多いので、その時の姿勢のまま普段から肩が小さく丸まってしまってしまい、立ち姿にも影響しているようです。肩はなるべく外に開くように心がけましょう。両方の肩甲骨で丸太を挟むようなイメージで立つと分かりやすいですよ。
■手足の正しい位置
手は、男性の場合は横で揃えるか、体の前で片方の手の甲にもう片方の手を重ねるのが正しい位置。女性の場合は手を体側に置くとやや不自然なので、体の前で重ねます。また、足の位置はかかとを合わせてつま先は少し開くのが基本。女性は縦にした拳1つ分、男性は横にした拳1つ分を目安にすると良いでしょう。ここで注意したいのは、「やすめ」の体勢にならないようにすること。重心がどちらかの足に偏ってしまうと印象が悪いので気をつけましょう。
■普段からできる、正しい立ち方の練習
立ち方の練習でちょうど良い場所といえば電車の中。電車で立っている時は腹筋に力を入れて、両足に重心をかけて立つようにしましょう。さらに前述のように、スマホやパソコンの影響で姿勢が悪くなっている人も多いので、ご飯を食べる時など、必要ない時はできるだけスマホを置き、肩を開くように心がけるだけでも、姿勢は改善されると思います。
立ち姿は普段の生活の影響を受けやすいようです。日頃から正しい姿勢を保つように心がけると、面接のような緊張しがちな場面でもうまくいきそうですね。
文●松原麻依(清談社)
吉村ひかるさんプロフィール
株式会社BEST GRADE 代表取締役。株式会社三越伊勢丹ホールディングスに入社、10万人以上のファッションコンサルティングを手がける。2009年、国際イメージコンサルタントとして独立。著書に『美のスペシャリスト』がある。
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