法律や条例で、「こんなことまで決めなくても」と思うこと。「自転車の傘さし運転」「同性婚」

法律や条例は、人がより良く社会生活を送るために作られる「ルール」です。でも、その中には「そんなことまで法律で決めなくてもいいんじゃないの？」と思うようなものがありませんか？

社会人男女500人に以下の質問をしてみました。

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Q.こんなこと法律で決めなくてもいいだろう、と思うことはありますか？

はい......48人(9.6％)
いいえ......452人(90.4％)

「こんなこと法律で決めなくてもいいだろう」と思うことがある人は約1割と、大半の人は決められたルールに特に違和感はない様子。では、その1割は、どんなことに疑問を抱いているのでしょうか......。

■自転車に関する法律には反発多し！

・自転車の傘差し運転禁止

傘も差さずにどうしろというのかと思う(女性／34歳／情報・IT)

・自転車の歩道通行禁止

田舎だと歩行者にぶつかりそうになることもないので、都会の道路交通法を適用してもらいたくない(男性／49歳／医療・福祉)

細い道は仕方ないと思う(女性／28歳／電機)

・道交法改正による自転車の右側通行禁止

現在いる場所と次の目的地がいずれも進行方向の右側の場合、左側通行するために2回横断歩道を渡らねばならず、自転車の手軽さが薄れる(男性／25歳／その他)

・自転車に乗っているときに音楽を聴くな

片耳だったらいいんじゃないかと思う(男性／50歳／その他)

それならカーオディオ禁止、バイクにオーディオ禁止にするべき。車の騒音がある方が迷惑(男性／27歳／運輸・倉庫)

＊......法律では「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」との規定で、イヤホン等の具体例は条例によります(都道府県等により違う)。

自転車については法律による規制が厳しくなっています。そのため、取り締まり、指導が行われているのをよく見掛けますね。その一方で、使用者側にも言い分や文句はあるようで、自転車の規則に対して最も多くの意見が集まりました。

■その他、違和感のある法律・条例いろいろ

・同性間同士は結婚できない

私自身、一緒になりたいと思う人が、女性(同性)だから(女性／32歳／その他)

ヨーロッパでは、イギリス、フランス、オランダなど多くの国で同性婚を認めています。アメリカでは州によって対応が分かれていますね。日本が法的に同性婚を認める日は来るのでしょうか。

・最近、地方自治体で目立つ「乾杯条例」

くだらないし意味がないから(女性／33歳／小売店)

「法律」と「条例」は違いますが、いわゆる「乾杯条例」は確かに注目されています。これに関しては以下のようなご意見も。

・「とりあえずビール」みたいな最初に飲む一杯目を、その地域の名産にするような条例は大きなお世話だと思う。何を飲むかは自分で決めたい(男性／47歳／ソフトウェア)

罰則や拘束力はないようですが、「大きなお世話だ」と思う人がいても仕方がないかもしれませんね。

＊......簡単にいうと、「法律」は国会で決めるもので、「条例」は法律の範囲内で地方公共団体が制定するものです。

・給食費の無償化

食べた物にはお金を払うのがやはり筋だと思う(男性／35歳／情報・IT)

給食費を滞納する家庭が増えているとのことで、給食費を無償化する地方自治体が増えているようですが......。

・ゴミの焼却について

落ち葉まで焼いてはいけないことになっているが、そこまでしなくともいいのではないかと思う(男性／60歳以上／団体・公益法人・官公庁)

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」がこれを定めています。「たき火」ぐらいさせてくれと思ってしまうかもしれませんね。

いかがだったでしょうか。自転車に関する規制については、異議あり！ と思う人が多いという結果でした。やはり身近なことに関する取り決めだと、いろいろ意見が飛び交いますよね。法律で決められている以上、それを無視するわけにはいきません。ただ、ルールを受け入れた上で、そのルールに問題はないか、改善できないか考えていくことは大事なことなのかもしれません。国民の声で法律や制度が改正されることは往々にしてありますからね。

あなたは、「こんなこと法律で決めなくてもいいだろう」と思うことはありますか？

(高橋モータース＠ｄｃｐ)

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調査期間：2014/10（フレッシャーズ調べ）
調査対象：社会人男女
有効回答件数：500件