この春に社会人デビューをする人や、転職して再スタートを切った人の中には、新しい環境になじめるか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
「これまで30年近く社員研修をしてきましたが、若手社会人の悩みはいつも同じ。『周囲との人間関係がストレスになっている』というものが多いんです」
そう語るのは、社員教育の第一人者として80万人のビジネスパーソンを指導してきた古谷治子さん。
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「もちろん、仕事内容や知識を学ぶことも必要ですが、若手に課される仕事は、上司や先輩のサポート作業がほとんど。スキルや能力を磨くよりも、まずは仕事を任せてもらえるような人間関係づくりを優先することが大切です」(古谷さん)
特に今の若手社会人は、「ゆとり世代」「さとり世代」という偏ったイメージのせいで、上の世代から「見えない一線」を引かれてしまうことも。意志をもって就職したのに、それではあんまりですよね。
新しい職場に早くなじむために、上司や先輩とうまくつきあうコツを身につけるにはどうすればいいのか。そこで今回は、会社の人間関係にヒビが入りやすい場面を例に、その切り抜け方と対処法を古谷さんに教えていただきました。
【悪口を聞いたとき】
誰かから上司や先輩、会社の悪口を聞いた場合、「そうなんですか」と受けたり、聞き流したりするだけであれば問題ありません。ただし、「そうですよね」と同意するのはNG。相手の考えに同調するのではなく、あくまであいづちを打つだけにしておくのが安全です。
【おごってもらったとき】
食事をごちそうになったら、お店を出たとき、別れ際、そして翌朝会ったときに「ごちそうさまでした」と相手にお礼を言いましょう。感謝の気持ちを素直に伝えることが大切です。
【お酒の誘いを断りたいとき】
上司や先輩からの誘いを断るときは、言い方に注意しないと「嫌がられた」と誤解されることも。こんなときは「お誘いありがとうございます」と感謝を伝えたうえで、都合がつかない理由を告げます。「来週なら大丈夫です」などと代案を出すと、印象がアップします。
ちょっとしたことですが、どれも学生から社会人へステージが変わる際に押さえておきたいポイントです。古谷さんの著書『この1冊でOK!「仕事の基本」が身につく本』には、「好印象を与える話し方」や「来客対応」、「会社のルール」など、社会人として知っておきたい基本が満載。社会人生活に少しでも不安がある人はぜひ参考にしてみてくださいね。
文●編集部
『この1冊でOK!「仕事の基本」が身につく本』(古谷治子 著/かんき出版 刊)
http://kanki-pub.co.jp/pub/boo...
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