会社の備品を持ち帰る、タイムカードを他人に押させる......。同僚の不正に気づいたら、どうする？

信頼関係で成り立っている会社。お金の管理や情報の取り扱いほか、会社の業務に関わる全ては信頼があるからこそ、私たち社員に任せられ業務が行われます。しかし、それをいいことに私的に悪用してしまう人がいるのも事実。そんな会社内の不正に気づいた経験、ありますか？ またその時どうしましたか？ 社会人600人に聞きました。　



Q.あなたは会社の同僚の不正を目撃したり、聞いたりしたことがありますか？

ある 10.5%（63票）

ない 89.5%（537票）



結果、1割の人があると回答。意外にも身近なところで不正が行われているようです。



Q.その不正内容はどんなものでしたか？

・出張のはずが、出張に行ってなかった（女性／27歳）

・会社の備品を持ち帰っていることを後輩の前で自慢げに公言（女性／25歳）

・会社の小口現金を私用に使っていた（女性／30歳）

・会社のデータをぶっこぬき（男性／32歳）

・顧客の名簿、名刺をすべてコピーし、退職。同業の会社を立ち上げてスタッフを引き抜いていた（女性／32歳）

・残業代をつけないように指示している係長がいた（女性／27歳）

・毎日遅刻してくるのに、部下にタイムカードを代わりに押させていた上司がいた（女性／33歳）

・会社の荷物に紛らせて、私用の荷物を宅配。料金の請求は会社に（女性／25歳）

・他部署の部長が、会社のガソリンカードや高速カード（ＥＴＣ）を無断使用（男性／32歳）



Q.不正を見つけた後、あなたはどうしましたか？

不正を告発した　20.6%（13票）

見過ごした 79.4%（50票）



見過ごした人がほとんどの中、勇敢にも2割が不正告発をしたとのこと。どういう経緯でそれらの決断に至ったのでしょうか。



Q.なぜあなたは不正を見過ごした、または告発したのですか？

【見過ごした理由】

・めんどうなことに巻き込まれたくなかったから（女性／27歳）

・不正の取り締まりは自分の仕事ではないので（女性／29歳）

・特にセキュリティ対策もされていなかったので（男性／32歳）

・不正を正したところで、もみ消されるし、それで恨みを買って嫌がらせをされたくないから（女性／25歳）

・面倒だったから。会社の体質だし、私が言ったところでどうにもならないから（女性／28歳）

・直属の上司には伝えたが、その上司がなぁなぁにしてしまったので（女性／25歳）



【告発した理由】

・許せない気持ちと、なにかと理由をつけて早く帰り、私に残業させていたので余計それが許せず悲しくなったから（女性／27歳）

・人間として許せないから。社員が認めてしまうとパート従業員が自分用に持ち帰る・わざと廃棄を増やすなどの行為をする温床になるため（男性／30歳）

・請求書の内容を書き替えたままお客さんに請求書を郵送したら、社内だけでなくお客さんとの関係が悪くなる可能性があるから（女性／31歳）

・私を含め同僚のストレスが限界に達していた為、どうにか注意をしてほしいと思い報告した（女性／32歳）

・他の部署では残業代が支給されているのに、この上司の下では残業代が出ないとか、同じ会社なのにおかしいと思ったから（女性／27歳）



Q.その不正はどうなりましたか？

・会社の上層部に見つかり、懲戒免職（女性／31歳）

・そのうちその人が会社を辞めたため、うやむやに（女性／32歳）

・それなりの処罰をうけていた（女性／24歳）

・会社で誓約書を取り交わしていなかったためおとがめはなかった（女性／32歳）

・就業規則を守れていないこと、同僚との関係を大きく乱していたことを問題視され異動させられた（女性／32歳）

・役員の犬のような人だったので、結局もみ消された（女性／26歳）



もみ消しなどで未解決で終わる例と、何らかの処分が下されて、無事に解決した例が半々くらい寄せられました。一人ひとりが不正をしないのは言うまでもありませんが、お互いがお互いに目を見張り、悪いことはいつかはバレる、という不正をさせない環境作りが大事になってくるのではないでしょうか。



文・ゴリコ



アンケート：マイナビニュース調べ（社会人600名）

調査期間：2013年12月