普段、口にする飲み物には、いろんな種類がある。ジュース、清涼飲料水、炭酸飲料、乳飲料、コーヒーなどなど。その中でも「ジュース」はJAS(日本農林規格)法によって、「果汁100%の飲料(5%以下の糖類の添加は可)」とされていて、果汁50%以上100%未満を「果実飲料」、10%以上50%未満を「果汁入り清涼飲料水」と表示するように定められている。そこで気になるのが、「果汁0%」なのに「オレンジ味」などと表示され、しかもちゃんとフルーツの味がする飲料だ。果汁が入っていないのに、どうやってその味を再現しているのだろうか?
調べてみると、いろいろな酸や香料などの添加物を使用して、果汁の風味を再現しているようだ。果実の風味は主に、酸味のある果実やワインなどに含まれる有機化合物「酒石酸」、かんきつ類などに含まれ、オレンジの風味をつけるときなどに用いられる有機化合物「クエン酸」、リンゴやブドウに含まれる有機化合物「リンゴ酸」などを使用して再現される。
ただし、これらだけだと「酸っぱい」だけで、決しておいしくない。そこで「アセスルファムK」、「スクラロース」といった人工甘味料で甘さをプラスし、うまみを大幅にアップ。さらに、香料を使って、オレンジやアップル、グレープなどそれぞれの果汁の香りを添加し、着色料で色づけすれば、果汁0%でも100%ジュースに限りなく近い味を再現することができるのだ。
普段何気なく手にとって飲んでいる飲料も、種類の表示や原材料に注目してみれば、その飲み物がどんなもので、どうやって作られているかが分かるようになっている。興味のある人はパッケージに注目してみるのも面白いかも。
文・タカハシダイスケ
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