「企業色に染まる？ 色が同じなら私は『形』にこだわります」。面接で「うまい」と思ったライバル学生の回答

就活で集団面接を重ねていると、多くのライバル学生と出会います。時には舌を巻いてしまうような上手な受け答えをしたり、グループディスカッション（GD）を鮮やかに仕切ったりする人に遭遇することも。集団面接で思わず「うまい！」と膝を打ったり、感心してしまったライバルたちのエピソードを、内定した学生に聞いてみました。



●人を惹き付ける回答に思わず感心

・「企業色に染まれと言われたらどうしますか？」という想定外の質問に、「色が同じなら私は『形』にこだわります。他の人が丸なら私は星型になり、個性を大切にし続けるでしょう」。感心した！（女性／22歳／マスコミ・広告内定）



・「心に残った接客サービスは？」という質問に対して。ある学生が数人で旅館に泊まった時、友人のひとりが誕生日で、その会話を耳にしたスタッフがケーキを提供してお祝いしてくれたエピソードを披露。いい話だった。（女性／22歳／金融・証券内定）



・英語以外で履修した外国語を聞かれ、ドイツ語を履修していた人が、ドイツ語を少し交えながら答えていた。（男性／22歳／金属・鉄鋼・化学内定）



・化粧品会社で私服指定の面接があった時のこと。今日の服装のポイントを聞かれた際に、「御社の代表商品○○のボトルをイメージしました」と答えた人がいた。その発想はなかったので、「なるほど！」と思った。（女性／22歳／医薬品・化粧品内定）



・面接官が「僕の印象を教えてください」と言った時に、話し方の特徴などからうまく回答。臨機応変に対応できてすごいと思った。（女性／22歳／マスコミ・広告内定）





●「自分を○○に例えると」の答えが絶妙！

・「自分を自転車の部品に例えると何ですか？」と聞かれた友人が、「人と人を繋ぎたいからチェーンです」と回答。（女性／22歳／金属・鉄鋼・化学内定）



・「自分をポケモンに例えると？」と聞かれた時に、「これから色々変化できるイーブイ」と答えた人がいた。（女性／21歳／不動産内定）



・「自分を人間以外に例えると？」という質問で、「様々な状況に対応できるカメレオン」と答えた人がいた。（男性／23歳／医薬品・化粧品内定）



・「自分を文房具に例えると？」と聞かれた時に、「私はコンパスだと考えています。それは円＝和を作れるからです」と答えた人がいた。うまい！（男性／24歳／人材派遣・人材紹介内定）



●グループディスカッションで大活躍

・GDで持ち時間が余り、終わらせる雰囲気になっていたが、司会役の学生が機転を利かせ「まだ時間があるので、○○についてもう少し深く考えてみませんか」と議論を推し進めた。おかげで他の班より具体性のある内容になった。（女性／24歳／印刷・紙パルプ）



・GDで仕切り役の学生が、誰かが発言する度にその要約をして会話を進めていて、素直にすごいと感心した。（男性／24歳／情報・IT）



・意見を話す順番を決める時に「公平性のためにもじゃんけんで決めませんか？」と皆を気遣う発言をした人。（女性／22歳／団体・公益法人・官公庁）



・GDで煮詰まった時に議論の流れをうまく誘導できる人はすごい。共通しているのは、議論を俯瞰できているがゆえの意見だったこと。（女性／23歳／機械・精密機器）



型にはまらない性格やちょっとしたユーモア、臨機応変に対応できる引き出しの多さが、人を思わず「うまい！」とうならせる回答を生むのかもしれませんね。この回答集は、きっと上手な自分アピールのヒントにはなるはず！



文●鈴木恵美子



調査期間：2013年12月

アンケート：フレッシャーズ調べ

集計対象件数：内定者男女282件（インターネットログイン式アンケート）