「学生を取り巻く音楽とライブハウスを守りたい」その一心で立ち上がったプロジェクト「学生団体MIC」は、 慶應義塾大学をはじめとした都内の大学に通う音楽好きの同志によるものだ。
音楽業界では、ネットで音楽が買える時代となってからのCD離れや違法コピー等の蔓延により、正規販売の売り上げが低迷。また、風営法の規制に触れることで、ライブハウスやクラブが自由に営業出来なくなってきたという現状もある。
そんな中、ロックフェスにおける「もっとライブハウスやクラブへ行こう。ロックを守ろうぜ」という出演アーティストの発言に刺激され、「自分たちの大好きな音楽の為に何かできないだろうか?」という想いから、2012年4月に結成されたのが、慶応義塾大学の「学生団体MIC」だ。
この学生団体MICは、音楽とライブハウスを守るべく、学生を対象にライブハウスイベントを企画、開催している。その名も、「SAVE OUR MUSIC」。下北沢のライブハウスを中心に、2012年8月のファーストイベントから、2月に1回のペースでライブイベントを開催し、毎回動員数は100人前後を記録している。
「『SAVE OUR MUSIC』のメインターゲットは、企画者である私たちと同世代、または下の世代の学生。学生にとって、リーズナブルかつクオリティの高い音楽と出会える場所の実現を目指しています。」(慶應義塾大学文学部3年 平尾耕太郎さん)
学生が気軽に来られるようにチケット代を極力抑える「学割制度」を設ける一方で、出演者のクオリティを下げない主義を通している。メジャーデビューしているアーティスト、大型ロックフェスに出演しているアーティストなどにも出演してもらっているというのだ。
イベント内では、『Our Recommend Act』 として、質の良い演奏をしている若いアーティストによる演奏や、『Guest Act』として、Tower Records、HMV、TSUTAYA等のレコードショップ等でCDが全国に流通している、有名音楽フェスへの出演経験のあるアーティストによる演奏などが目玉となっている。
過去の出演アーティスト:Half-Life/空想委員会/タカユキカトー(from ひらくドア)/モルグモルマルモ/虚弱。/クウチュウ戦/水中、それは苦しい/The Keys/Halo at 四畳半/近藤真央とアイ/沖に娘あり/THIS IS JAPAN/他
ちなみにチケットの学割価格は1,000円〜1,300円。通常のライブハウスでのライブのチケット代相場は、2,300円〜2,500円ほどというから、学生に対しては通常の半額以下で提供されていることになる。社会人も2,000円〜2,300円台でチケットが手に入る。
今後は複数のライブハウスを貸し切ってのイベント(ライブハウスサーキット)や、1,000人規模のライブイベントの企画も立ち上がっており、さらなる規模拡大を目指している。
文●石原亜香利
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