私たちの生活の中でいちばん身近な問題であり、国をあげての大きな課題でもある「ゴミ問題」。生活しているだけでもゴミは出てしまうものなので、こればかりは関係ないという顔はできないですよね。
たとえば、東京都新宿区では、平成23年度の1年間で76,689トンのゴミが出ています。これは、燃やすゴミ・粗大ゴミ・金属・陶器・ガラスゴミの総量です。これとは別に、資源ゴミとしての量が14,001トン。これは、びん・缶・ペットボトルなどのリサイクルに回るゴミです。(2013年3月12日時点、新宿区HPの情報より)
ここでゴミはふたつに大きく大別されています。「焼却してしまうゴミ」と、資源として生まれ変わる「資源ゴミ」です。家庭でも、一般ゴミとびん・缶・ペットボトルは分別してゴミに出しますが、これって本当に必要なのでしょうか? 分別後の資源ゴミの行方は?
今回は、生活の中でも一番なじみ深いペットボトルと牛乳パックにスポットをあててみました。さて、ゴミの分別という私たちの地道な作業はどのように役立っているのでしょうか?
■容器から衣料まで幅広く再生......ペットボトルの場合
ペットボトルが再生されるまでの工程をみていきましょう。
・私たちが捨てる場合—分別排出 (正しくは各市町村で決められた分別法に従って下さい)
1、ペットボトルから、ラベルとキャップをとる。
2、ペットボトルの中身がのこらないように水洗いする
3、足などで踏んでペットボトルを横方向につぶす
4、ペットボトル収集日に決められた集積場所へ出す。
・市長村での処理—分別収集
1、収集
2、選別(異物除去)
3、圧縮梱包(べール化)
4、保管
・事業者による処理—再商品化
1、再商品化工程
塩ビボトル除去→カラーボトル除去→手選別→粉砕→洗浄→風力分離→比重分離
2、フレーク化 / ペレット化
3、再商品化製品利用
ボトルtoボトル...ペットボトルとして再成型
シート...クリアファイル・クリアホルダー・粘着シート・卵パック
繊維...スーツ・カーテン・ユニフォーム・テント
成型品...ボールペン・PETバンド・回収ボックス
ペットボトルは家庭でしっかりと分別することで、後の工程での作業負担や負荷が少なくなります。必ず決められた通りに出しましょう。こうしてみると、ペットボトルとキャップを分ける作業も決して無駄ではなかったことがわかりますね。(2013年3月12日時点、ペットボトルリサイクル推進協議会のHPより)
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