「お世話に」なんてなってない? 新入社員のあいさつのギモン

更新:2016/01/28

対人マナー

「お世話に」なんてなってない? 新入社員のあいさつのギモン

社会人になりたてのころは、慣れないビジネスシーンでのあいさつに戸惑うことがあります。新人としては、まずは元気よく声を出していこうと思っても、先輩が使っている会話には疑問がいっぱいなんてことも。新入社員が首をかしげる社会人独特の決まり文句、あなたも不思議に思ったことありませんか?





【お世話になっていないけど「お世話になっております」?】

「オフィスにかかってきた電話を取って、相手が社外の人だった場合に、必ず『いつもお世話になっております』と言います。でもよく考えると、私自身はその人にお世話になったことがないどころか、お会いしたこともありません。このあいさつでよいのでしょうか」



確かに言葉の意味を考えると、会ったことのない人に「なぜ?」と違和感がありますが、これには個人としてではなく、会社としてお世話になっているという意味も含めているようです。会社にかかってきた電話を取った時点で、自分は会社の一員として対応するのだと考えると、自然に使えそうな気がします。





【まだ疲れていないけど……「お疲れ様です」】

「うちの会社では、社員へのあいさつは、いつでも『お疲れ様です』。夕方にあいさつするには特におかしくないと思いますが、午前中に『お疲れ様』だと、『まだ疲れるような時間帯ではないけれど』と思ってしまいます」



元気な相手にかけるには、しっくりこない気もしますが、これはもう社会人としては普通のあいさつであるようです。また業界によっては、どんなに遅い時間でも「おはようございます」と声をかける場合も。どちらも日常のあいさつとはちょっと違うかもしれませんが、慣れてしまうと仕事以外でもついつい出てしまうなんて人もいるようです。





【そんな日本語あったかな「なるほどですね」】

「『なるほどですね』とあいづちを打っている先輩を見かけます。『なるほどね』だと、敬語ではないので、相手に失礼かもしれませんが、だからといって単純に『です』を付けて『なるほどですね』というのは、なんとなく違和感があります」



文法的には正しくないだろうと思いつつ、よく聞かれる言葉です。意味を考えると「おっしゃる通りですね」などと言うのが正しいのかもしれませんが、それだとなんだか仰々しい気がするし……。他にも社会人たちの会話を聞いていると「えーとですね」、「それでですね」など、いろいろな言葉に「です」を付けている場面がみられます。確かに便利かもしれませんが、失礼と受け取られる場合もあるので、あまり真似しない方がいい言葉です。





慣れてしまうと当たり前に使っている言葉も、初めて聞いたときは、意味がわからず不思議に思うことがあります。最初は緊張しますが、新しく出会った言葉を使ってみると、社会人になったんだという実感が湧いてくるはず。正しい日本語を意識しつつ、先輩たちの言葉を見本としながら、上手に環境に慣れていけるといいですね。



●船橋ともみ(エフスタイル)

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