賃貸住宅にお住まいの皆さんは、自分がどんな火災保険に加入しているか把握していますか? 自主的に入る生命保険や損害保険はともかく、火災保険に関しては多くの人が不動産業者に勧められるままに、なんとなく加入してしまっているそうです。また、必ずしも不動産業者の勧めるものに加入する必要はなく、自分でもっと安く、保障が手厚い保険を選ぶことができることもあまり知られていないようです。そんな火災保険に関する実態を調査すべく、以下のアンケートを実施しました。
Q 賃貸住宅契約時に、セットで火災保険に加入していることを知っていましたか?
知っている 55.8%
知らない 33.7%
加入していない 10.5%
何と4割以上の人が、賃貸住宅にかけた火災保険について認識していないことが分かりました。万一自室が火元となった場合は、家主への賠償責任があるため「加入していない」とは考えにくいのですが、もしそうだとすれば、万が一の場合に必要な補償が備えられていない恐れがあります。
Q 賃貸住宅者用の火災保険は、自分で安い保険を探して加入しても良いことを知っていますか?
知っている 22.1%
知らない 77.9%
「知っている」と答えた人はわずか2割ほど。ほとんどの人が、賃貸契約をするときは、不動産業者が指定する火災保険に入らなければならないと考えていたことが分かります。
そこで、実際に加入した火災保険の掛け金を聞いてみると、2年分で「2万円くらい」と回答した人が22.6%、「1.5万円くらい」が20.9%、「1万円くらい」が21.6%。「2万円以上」と回答した人も3.2%いました。
ちなみに賃貸住宅の契約時に加入した火災保険は、契約期間にかかわらず、いつでも他の火災保険に切り替えても良いことになっています。今回のアンケートではそのことを「知らない」と答えた人も84.4%になり、非常に多いことが分かりました。自分で火災保険を探していいこと自体が知られていないので、この結果は無理もありません。
不動産業者が勧める火災保険は、家財を買い直すための「家財保険」や、入居者が火災などを起こしたとき家主に損害賠償をする「借家人賠償責任保険」がセットになっていいます。しかし勧められるままよく考えずに契約した場合、自分の持ち物以上に家財保険をかけ過ぎるケースが多いようです。そうなれば保険料が高くなるだけ。もし火事が起きても保険金は実際の損害額までしか支払われることはありあません。
賃貸契約とセットで火災保険に加入している人は、今一度自分の家財の保険金額が適切かどうかを確認することをお勧めします。そして必要に応じて保険を見直してみてはいかがでしょうか。
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