ベンチャービジネスの寵児に聞く! 大学生起業家が成功するためのヒント【後編】

2015/06/22

社会人ライフ

対人マナー

今、ネットを使い起業を志す大学生が増えています。初めて飛び込むビジネスの世界。どんなスキルを磨き、何を足がかりにするべきでしょうか。学生ベンチャーを経てカラーコンタクトの通販事業で年商17億を達成。ビジネスの最前線で目覚ましい活躍を続ける、ビジネスコンサルタントの渡邊健太郎さんが、自らの体験を交えてアドバイスしてくれました。



価値ある情報は砂金。行動なしには拾えない

――渡邊さんはいつ、どんなきっかけで起業をしようと思ったんですか?

「中学のときに読んだ本に、モスバーガーの櫻田会長の『会社は勤めるものではなく作るもの』という言葉があり、強く印象に残りました。僕はモスの大ファンだったので、自分も将来、人を喜ばせるビジネスで成功したいと思ったんです。自分がビジネスで大企業を逆転できる唯一の武器は『時間』です。お金は不平等でも、時間は万人に平等ですから。しかしサラリーマンになれば時間が無駄になる。とてもそんなリスクは負えない。ならば起業だ!と考えたわけです」(渡邊氏、以下同)


――起業家を目指すためにはどんなことを?

「高校のころから雑誌や新聞、イベントの掲示板で見つけた異業種交流会に参加して、手書きの名刺を配っていました。大学も卒業生に中小企業の社長が多いところを選び、人脈ゲットに勤しみました。在学中は少なくとも400人以上の大人に会いましたね。学生ベンチャーを支援する経営者との出会いがあって、最初に立ち上げたのがパソコン教室。大学2年生のときでした」


――首都圏に比べると地方の学生には、起業に結びつく生の情報が少ないという悩みもあるようです。

「僕はそうは思いません。最近地方でも、有名な経営者の講演会が開かれたりしますけど、会場がガラガラで驚いたことがあります。有料だと特にそうですね。せっかく機会があるのに投資しないんです。本気で探していないだけで、地方にも情報やビジネスチャンスは落ちていると思いますね。 最近はまとめサイト的なお手軽情報があふれ、取捨選択しなくてもいいために受け手の力が弱っています。人は動かなければ下がって行くだけ。結局、実際に現場で見聞きするアナログ情報に勝るものはありません。情報収集は砂金拾いと同じ。金は数粒しかないから、常にすくっていないと手に入らないんです」


「イラッ」とする瞬間が新しいアイデアを生む

――これからのビジネスで求められるスキルは何ですか?

「リアルな営業力ですね。というのは、ネット営業でモノが売れる層はすでに刈り取られているからです。今後は、ネットを知らない層を取り込む泥臭い営業力が大事。最近営業は人気がないから、逆にスキルを磨けばチャンスは多いと思います。 僕は、近い将来SNSの繋がりに疲れる人が激増して、社会問題化すると予想しています。そうなれば新たなアナログのコミュニケーションに収れんされていくと思う。時代はいつも螺旋状に繰り返していますよね。この法則は、将来の流行を予見した新しいビジネスのヒントになります」



――渡邊さんはアイデアの宝庫のような方ですが、新たなアイデアを見つけるコツはありますか?

「常に、今不足しているものは何か考える。簡単に言うと『イラッ』としたことは全部ビジネスのヒントになります。たとえば携帯電話は相手がすぐに捕まって便利ですよね。でもそのうち、捕まりたくないときも捕捉されてイラッとくる。あるいはシンプルに信号待ちが長くてイラッとしたり。世の中がどんなに進歩しても、人の不満には終わりがありません。だからイライラを解決するビジネスも無限に生みだせるはず。『イラッ』としたらチャンス到来です」


――最後に起業を目指す学生にメッセージをお願いします。

「ベンチャービジネスの良さは、リアルなヒューマンネットワークの中で会社の枠を超えた仕事ができること。人を楽しませるのが好きで、おもてなし精神が旺盛であれば、起業に向いていると思います。自分が楽しめないビジネスは『傷売(しょうばい)』であり、回りも傷つけ長続きしません。でも、自分が心から楽しむ『笑売(しょうばい)』なら決して『商い(飽きない)』で、皆を幸せにします。起業を志す人は、ぜひ関わる人全員が笑うビジネスを求めてください!」



渡邊健太郎(わたなべ けんたろう)

専修大学在学時にエンパワーメント(現ネットランドジャパン)を創業。現在は、中小企業の中に埋もれたビジネスの種を掘り起こしながら、次世代起業の可能性を探る。 アイデア発想やビジネスモデルについて教えるセミナーも開催。 著書に『アイデア鉛筆 たった一振りでチャンスをつかむ面白発想法』(日本能率協会マネージメントセンター)、『ビジネスは「客数」×「客単価」×「購入回数」だけで出来ている!』(ごま書房新社)他多数。

(取材・文/鈴木恵美子)

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