CDなどの音源から聴くのもいいですが、クラシックを聴くならやはりオーケストラの生の音が1番。音が迫ってくるような迫力のある演奏は、実際に現地に足を運んだ人しか聴けません。

とはいえ、オーケストラの公演は高いイメージがあって躊躇している人も多いのでは？ じつは多くの交響楽団では、学割や若者向け割引を設けています。お得に鑑賞できるので、クラシックコンサートがもっと身近なものになりますよ。今回は関東近郊で活動する交響楽団の学割をご紹介します。（2023年9月19日執筆）

NHK交響楽団は25歳以下の「ユース割引」プランが豊富

通称「N響」と呼ばれる「NHK交響楽団」では、25歳以下が対象の「ユースチケット」を販売。定期公演が聴ける1回券なら、通常料金の50％以下の価格で購入できます。割引率はプログラムによって異なるので確認しましょう。

また、定期会員にもユースチケットが用意されています。年間会員なら1公演あたり800円～と一般会員に比べてかなりお得。1公演800円なら気軽に聴きに行けますね。

ユースチケットを購入するには、まず「ユース登録」が必要です。NHK交響楽団の登録フォームから登録しましょう。チケットは登録を済ませてから「N響ガイド」へ電話で申し込むか、WEBから購入すればOK。

来場時に提示を求められることがあるので、25歳以下であることを証明するものを携帯してください。

20歳以下なら最大85％OFFになるお得なチケットも

「題名のない音楽会」（テレビ朝日）でおなじみの「東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団」には、ユースチケットとして「U20」と「U30」が用意されています。U20は20歳以下、U30は21歳から30歳以下が対象。共に1公演券のみの販売となります。

「U20ユースチケット」は定期演奏会とティアラこうとう定期演奏会がどちらも1,000円に。「U30ユースチケット」は定期演奏会が2,000円、ティアラこうとう定期演奏会が1,500円で鑑賞できます。一般販売よりも最大60～85％OFFになるのでかなりお得ですね。

チケットの購入は「東京シティ・フィル チケットサービス」へ電話で申し込み。ユースチケットは座席指定ができない点に注意しましょう。購入時に年齢が確認できる証明書が必要です。

制限付きでも学割や若者向け割引を使うとかなりお得

「東京都交響楽団」では、都響主催公演の1回券チケットが50％割引になる「U25割引」を提供。25歳以下が対象となるので、来場時に年齢が確認できるものを持参してください。ちなみにEx席とP席は対象外となるので注意しましょう。

また、「東京フィルハーモニー交響楽団」と「東京交響楽団」では当日学生券を販売。どちらも事前予約はできませんが、電話やHPで発売情報を確認して席があれば購入可能です。必ず学生証を提示してください。

ほかにも「新日本フィルハーモニー交響楽団」や「日本フィルハーモニー交響楽団」、「読売日本交響楽団」、「神奈川フィルハーモニー管弦楽団」で学生割引や若者向け割引が用意されています。購入方法や条件などはさまざまなため、気になる交響楽団があれば確認を。

高いイメージのあるクラシックコンサートが、手軽な価格で鑑賞できる交響楽団の学生割引及び若者向け割引サービス。「1回800円から数千円程度なら聴きに行ける」という人も多いのではないでしょうか？ お得なサービスで、ぜひ本物の音楽に触れてみてくださいね。

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