【学生のうちに身に付けておくべき、新社会人5つの力】第2回:楽しむ力

更新:2015/06/25

入社準備

試練も『ゲーム化』で乗り越えられる

では、次に、試練を与えられた場合もイメージしてみましょう。あなたは営業に配属され、まったく知らないお客さんに電話をして、訪問のためのアポイントを3日間で10件取らなくてはいけないと仮定します。あなたは電話をかけはじめますが、まったくアポイントが取れません。それどころか話をしたい先方の担当者に取り次いですらもらえません。遠くの席から上司は厳しい顔であなたを見ています。ストレスフルなこの場面であなたはどんなゲームを考えるでしょうか?

ゲームはあなたがクリアしたいと思うものでないと、意味がありません。ですから、まず今の状況を分析し、クリアすべきテーマを発見することが重要です。

例えば、今あなたは、受付から担当者につないでもらえる件数が、10回に1回程度、つまり打率1割だとします。ここに最初の大きな壁があるのです。そこであなたは、今日中に担当者につないでもらえる打率を3割にあげるというゲームを設定します。

するとどうでしょう。これまで通り一遍だった電話トークに、担当者につないでもらうにはどう話せば良いのかという明確なテーマが生まれます。声のトーンを変えたり、より丁寧な言葉を使ったりすることで、何とか打率3割をクリアし、1日目は終了。結局アポイントは1件も取れませんでした。さほどの効果はないように感じるかも知れませんが、あなたは目的を明確にすることによって電話のトークががらっと変わるということを体感しました。

2日目からは本番のゲームです。アポイント10件を獲得することがミッションです。今度のポイントは担当者にたどり着いた後にいかにアポイントをゲットするかです。あなたは色んな言い方やアプローチ方法を試行錯誤します。すると、ある瞬間あなたは必殺トークを発見します。それは、「弊社の事例集をお持ちし、私の上司に詳しく説明させたいのですが(もちろん上司には事前に了解を得ています)」というものでした。このような必殺トークを発見すると、その後はこれまでのことがウソのように、アポイントがどんどん取れていきます。3日間が終了した時点で、あなたのアポイント数は10件を大幅に上回っていました。

ゲームの力は凄いものがあります。それに没頭すればするほど、周囲の雑音が消え(上司の視線も気にならなくなり)、そのことに熱中していきます。自分の頭で考え、新しい試みにもどんどんチャレンジできるようになります。


次のページ続いて「仕事を楽しむもう1つの方法」です

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