★小笠原 隆夫さんからのアドバイス
まず、どんなに聞きづらいことでも、気になることがあれば必ず確認するのは大前提だと思います。入社後に「思っていたのと違う」というのが一番不幸なことです。
ただ、企業の立場から見れば、今の時期になってから福利厚生や退職金のことを質問されたとして、「その情報からどんな材料を得たいのか」とは考えるだろうと思います。
入社に向けた心の準備や不安の解消につながるならば、喜んで答えてくれるでしょうが、それぞれ制度内容や運用状況を伝える程度の説明しかできないので、今さら質問することなのかと思われるかもしれません。
この手の質問で、企業の人が顔を曇らせる理由としてありがちなのは、自分の権利だけを確認しようとするような態度です。
例えば「有給休暇の消化率は?」などという聞き方をすると、企業の人は「有給休暇という私の権利が行使できる環境か?」というニュアンスを感じると思います。
企業側からすれば、もちろん数字としての結果はあっても、その背景には様々な事情があり、数字だけで本当の状況は伝えきれないと思うでしょう。
そんなところから、質問のしかたには配慮をしておいた方が良いと思います。
まず、今詳しく知りたい理由、何が気になっているのか、何が不安なのかなどを正直に伝え、その上で質問してみて下さい。
質問をするにあたっては、ただイエス・ノーで答えられるような"クローズドクエスチョン"ではなく、いろいろなニュアンスを聞くことができる"オープンクエスチョン"で質問する方が望ましいと思います。「有給休暇の消化率は?」と聞くよりは、例えば「部署や職種や時期によって、有給休暇の消化率に違いはありますか?」などと聞いた方が、いろいろな情報を引き出すことができますし、企業の人が嫌な顔をすることもないと思います。
制度の確認がしたいだけならばメールのやり取りでも良いでしょうが、もしも時間を作ってもらえるならば、会社に出向いて直接話を聞いた方が、コミュニケーションを深めることもできて良いと思います。
いずれにしても、疑問に思ったことは必ず解決すべきです。入社前の心の準備として、前向きな情報収集ということが企業の人に伝われば、嫌な顔をされるなどと不安に思う必要はないと思います。
■回答:経営コンサルタント 小笠原 隆夫さん
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