【ビジネスマナー】「ハンコのお辞儀押し」「電話は3コール以内」「お辞儀の角度の使い分け」…不要だと思っているビジネスパーソンの割合は?

2026/11/02

対人マナー

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社会人になると、敬語や挨拶、身だしなみ、電話対応など、さまざまな「ビジネスマナー」を意識する場面が増えてきます。

「この敬語で合っている?」「電話は何コールまでに取るべき?」「上座・下座って覚えないとダメ?」など、新社会人にとっては戸惑うことも多いもの。しかし実は、ビジネスマナーに迷っているのは若手だけではないようです。

パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、現在就業中の20~50代の男女439人を対象に「2026年 ビジネスマナー実態調査」を実施。その結果、ビジネスマナーについて「何が正解かわからない」と感じる人が多いことや、従来のマナーを「不要」と考える人が増えている実態が明らかになりました。

ビジネスマナーに「自信がない」46.2%

まず、ビジネスマナーに自信があるか尋ねたところ、「自信がない派」は46.2%でした。

内訳は「全く自信がない」が5.0%、「自信がない」が10.7%、「どちらかといえば自信がない」が30.5%。自信がないと回答した203人にその理由を聞くと、「何が正解か分からない」が55.2%で最多となりました。

次いで「人や会社で基準が違う」が53.2%、「学ぶ機会がなかった」が37.4%と続いています。

新社会人のうちは「自分が知らないだけかも」と不安になりがちですが、年代を問わず“正解がわからない”と感じている人が少なくないことがわかります。

「不要なビジネスマナーがある」約8割

一方、ビジネスマナーだと思うものを尋ねたところ、最も多かったのは「自分から挨拶する」で75.9%。続いて「清潔感ある身だしなみ」が68.8%、「敬語の使い分け」が64.9%でした。

しかし、「不要だと思うビジネスマナーがある」と答えた人も78.6%にのぼっています。

では、どのようなマナーが「不要」と考えられているのでしょうか。

不要なビジネスマナーがあると回答した345人では、

・ハンコのお辞儀押し 66.4%
 ・電話は3コール以内 41.2%
 ・お辞儀の角度の使い分け 40.6%

という結果になりました。

不要だと思う理由では「形式的で意味がない」が62.0%で最多。「気を遣いすぎて疲れる」が41.7%、「人や世代で正解が違う」が36.2%となっています。

それでも「挨拶・身だしなみ・敬語」は残したい

では、ビジネスマナーそのものが不要になっているのかというと、そうとも言い切れません。

「残した方がいいビジネスマナー」では、

・自分から挨拶する 66.1%
・清潔感ある身だしなみ 54.9%
・敬語の使い分け 51.9%

が上位となりました。

細かな形式や作法には疑問を感じる一方、相手への敬意や配慮につながる基本的なマナーを大切にしたいと考えている人は多いようです。

7割超がビジネスマナーに「世代ギャップ」

世代による感覚の違いも浮き彫りになりました。

ビジネスマナーについて世代間のギャップを「感じる派」は73.8%。ギャップを感じたマナーでは「敬語の使い分け」が36.4%で最多となり、「自分から挨拶する」が32.4%、「上座・下座等の席順」が24.4%と続きました。

さらに、部下がいる266人の68.8%が「部下のビジネスマナーが気になる」と回答しています。

一方で、その部下にマナーを「指摘しづらい」と感じる人は75.2%。その理由としては「ハラスメントと思われそう」が48.5%で最多となり、「自分の基準に自信がない」が41.5%、「世代で価値観が違う」が37.0%でした。

上司側も「昔はこうだったから」という理由だけでは指摘しづらく、マナーの伝え方に悩んでいる様子がうかがえます。

ビジネスマナーは「人事評価・出世に影響する」と7割超

一方、新社会人として気になるのが、ビジネスマナーと評価との関係です。

ビジネスマナーが「人事評価に影響すると思う派」は73.3%。さらに「出世に影響すると思う派」も76.3%に達しました。

「正解がわからない」「不要なマナーもある」という声が多い一方で、マナーはキャリアにも関わるものとして認識されていることがわかります。

「社会人になったら、ビジネスマナーを全部完璧に覚えないと」と身構えている人もいるかもしれません。しかし今回の調査を見ると、ビジネスマナーに迷っているのは新社会人だけではありません。

特に注目したいのは、「ハンコのお辞儀押し」などの形式的な作法を不要とする声が多い一方、「自分から挨拶する」「清潔感ある身だしなみ」「敬語の使い分け」は残したいマナーの上位に挙がっていることです。

最初から細かなルールをすべて完璧にこなそうとするより、まずは**「相手に不快な思いをさせない」「相手への敬意を伝える」ための基本を大切にする**ことから始めてみてもよさそうです。

そして、「これって本当に必要?」と思ったときには、先輩や上司にその職場での考え方を確認してみるのも一つの方法。会社や世代によって“正解”が異なる時代だからこそ、単に型を覚えるだけでなく、そのマナーが「何のためにあるのか」を考えることが、社会人としての第一歩になるのかもしれません。

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