歯みがきでインフルエンザへの“備え”? 唾液中の「IgA抗体」が増加、ライオンが研究結果を発表

2026/10/30

社会人ライフ

毎日の習慣である「歯みがき」が、口の中を清潔にするだけでなく、インフルエンザウイルスに対する唾液の防御機能にも関係している可能性があることが分かりました。

ライオンは、歯みがき行動によって、インフルエンザウイルスに反応する唾液中の免疫成分「IgA抗体」の濃度が増加することを確認したと発表しました。口腔内を清潔に保つことで、唾液が本来備えている防御機能を発揮しやすくし、インフルエンザウイルスへの感染の備えにつながる可能性があるとしています。


歯みがき5分後、「IgA抗体」の濃度が有意に増加

今回の研究では、う蝕・歯周病のない20~50代の健康な男女14人を対象に、歯みがき前後の唾液を解析。インフルエンザウイルスに反応する「IgA抗体」の濃度をELISA法で測定しました。

その結果、歯みがき前と比べて、歯みがき5分後の唾液では、インフルエンザウイルスに反応する「IgA抗体」の濃度が有意に増加したことが確認されました。

「IgA抗体」は唾液中に含まれる免疫成分の一つです。同社は、口腔内細菌が多い環境では多くのIgA抗体が口腔内細菌に反応していると考察。歯みがきによって増えた口腔内細菌を取り除くことで、IgA抗体が外部から侵入してきたインフルエンザウイルスに反応しやすくなった可能性があるとしています。

同社は2025年の先行研究で、歯みがき行動によって唾液のインフルエンザウイルス不活化能が向上することを確認していました。今回の研究では、その機能を担う可能性のある「IgA抗体」に着目して調べたといいます。

今回の研究成果は、2026年11月29日に開催される「第5回日本唾液ケア科学会学術集会」で発表される予定だそうです。

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