こんにちは! キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
4月に入社した方は、新生活にようやく慣れつつある頃ではないでしょうか?
さて今回は、会社のルールである就業規則や、気づいたらいつの間にかお給料から引かれている社会保険や税金のお話をしていきたいと思います。
<目次>
1.就業規則は新入社員研修カリキュラムの人気ワースト1?
2.5月のお給料は初任給よりも少ない???
3.人事関連の申請や提出物って面倒
4.労災のときは保険証を出しちゃダメ?
新入社員研修のタイムスケジュールを作るにあたり、毎回苦慮するのが就業規則の説明。
聞き慣れないワードに加えて堅い話が続くので、夢の国へと旅立つ人の多いこと多いこと。
そのため、睡魔に襲われやすい昼間の時間ではなく朝一にカリキュラムを持ってきたり、事例を取り入れて軽くディスカッションできるようにしたりと、研修担当泣かせな内容と言っても過言ではありません。
「しんどい」「だるい」「つまらない」というマイナスな意見は新入社員から山のように聞くのですが、就業規則って周知義務があるんですよね。だから新入社員研修のカリキュラムに盛り込んでいる会社さんが多いわけです。
(まあ、かくいう私も新入社員時代は寝ないようにするのに必死でしたが)
そんな就業規則ですが、労働者にとってものすごく大事なものです。拒否感を持たずに、きちんと読みましょう。
自社の就業規則を知らずして働くということは、ルールを知らずにスポーツの試合に出ているのと同じです。
例えば、今やすっかり一般的になってきた副業。容認する企業は増えたものの、就業規則で禁止している会社はまだあります(就業規則違反には懲罰があることも)。仕事の世界におけるペナルティや退場は金銭的にもキャリア的にも痛手です。
あなたを守るという意味合いでも、きちんと読んで理解しておいてくださいね。
5月のお給料が入ると、うれしさよりも「あれ???」って思う人が多いのは、新入社員あるあるです。
会社によって差はありますが、4月は引かれていなかった厚生年金や健康保険が5月から引かれるため、5月給料の振込額が初任給より減るのですよね。先輩から「毎年昇給しているのに、入社後すぐのお給料の手取り額をなかなか超えない」みたいな話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
実際に引かれている額を見て、こんなに社会保険や税金を払わなくてはいけないのかと驚きますよね(そして悲しいお知らせで、6月から更に住民税が引かれます)。
「将来、自分の世代は年金をもらえないと思うから、払いたくないです。お給料から引かないでください」みたいな問い合わせというかお願いも実際にありますが、お金を稼ぐことと社会保険料や税金の支払いは表裏一体です。
そんな社会保険や税金について詳しく知りたい!という方は、全国社会保険労務士連合会の「働くときの基礎知識 社会に出る君たちへ」がわかりやすいので、読んでみてくださいね。
今後、仕事で手いっぱいな中、人事から「期限を守るように」「きちんと申請をするように」等と注意を受けることが出てくると思います(だから人事は煙たがられる)。
入社してすぐだと、毎月の出勤簿の取り扱いや、11月位から始まる年末調整に関してですかね。
引っ越しをした(住所が変わった)ことを会社に申請していなくて、人事から注意を受けるという話もよく聞きます(就業規則に、住所変更があったときは届け出る旨を記載してあることが多いと思います)。
どうして、会社が従業員の住所を把握しておきたいのか?というと、社会保険や税金の納付の際に、従業員の正しい住所が必要だからです(住民票のある市区町村に納める住民税というのもあるしね)。
会社員をしていると、勝手に社会保険や税金が支払われている感覚がありますが、あなたの見えないところで手続きや納付という作業が行われているのです。誤りを後から修正するというのは、きちんと申請しておけば本来なら発生しない無駄な作業です。
円滑な処理のために、申請モレや期限を守るということは大事にしてもらいたいなと思います。
(結婚みたいに会社から祝い金が支給される分は、申請モレが少ないのもあるあるです)
新入社員研修で労務担当者が再三言うのが「労災では健康保険証を使わない」ということ。
みんな労災と言うと、仕事をしている真っ最中での怪我を思い浮かべがちなのですが、意外と多いのが会社の行き帰りでの怪我。通勤時の怪我は労災保険の適用範囲です。
病院へ行くと当たり前のように窓口に出している健康保険証ですが、労災では使ってはいけません。間違って使ってしまうと、後々の手続きが無駄に増えるので覚えておいてくださいね。
就業規則が当たり前のようにある会社に勤めていることは、恵まれていることなんだよなと思う今日この頃です。
就業規則がない会社って結構あるんですよね(従業員の人数によったら作成していなくても違法ではないので)。
就業規則がなくても、労働者は法律で守られています。
ですが、法律は働く人共通のルールなので、ややざっくりしています。だからこそ、法律を元にそれぞれの会社にカスタマイズされたルールを定めた就業規則は大切なのですよ。
また、就業規則は会社と従業員が良好な関係を結ぶために必要なものでもあります。
せっかく就業規則がきちんと定められた会社に勤めているのであれば、しっかりと読んでおいてくださいね。
文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep
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