お給料が入ったらどうする? 新入社員からの”お金との付き合い方” #キャリアロードマップの一歩目

2022/04/11

貯金・節約

お給料が入ったらどうする?新入社員からのお金との付き合い方

入社おめでとうございます! キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
みなさんがこれを読んでくださっている頃は4月ですね。新生活はいかがですか? 慣れないことの連続で、ぐったりしている時期かもしれませんね。

始めのうちは「自分の社会人生活はどうなるんだろう」と不安に思うぐらいにしんどいかもしれませんが、安心してください。慣れます。なので、今を頑張って乗り切ってくださいね。
さて、今回は「もうすぐ初任給」ということで、「お金」についてお話をしていきたいと思います。

<目次>
1.キャリアとお金の深い関係
2.貯金ってどうしたら良いの?
3.貯金がなくても借りるという選択肢がある???

キャリアとお金の深い関係


「キャリアカウンセラーが何でお金の話?」と思われた方もいるのではないでしょうか?
キャリアとお金って一見関係なさそうに見えますが、
関係おおありです。

キャリアを選択する際に、収入は大きな要因になります。「やりがい搾取」という言葉があるように、やりがいだけでは働き続けられません。生きていく上で、お金は重要です。

また、貯金があることで、キャリアの選択肢を増やすことができます。
結婚のようなライフイベントの決断をしたり、大学院や資格取得のための専門学校へ行き次のステップを作り出したり、転職を後押しするきっかけにもなります。

更に、貯金は精神衛生を保つ拠り所にもなります。
例えば今の仕事が合わないと思ったときに、新しい一歩を踏み出すために使える貯金があるとないとで、心のゆとりは全く異なるものなのですよ(個人的には、ちょっと良い自分へのご褒美を買うのもありだと思っています)。

学生時代にアルバイトで高額の稼ぎがあったため「社会人になってからの方が収入が減った」という人もいますが、大多数の方は「社会人になってからの方が収入が多い」という状態だと思います。

増えた収入で人生を楽しむことも大事ですが、貯金はしっかりしておいてくださいね。

貯金ってどうしたら良いの?


「余ったお金を貯金する」と言って、本当に貯金出来た人を私は見たことがないですね。
その方法でお金を貯められる人は超レアキャラなので、まずもって出来ないと思っておきましょう(まあ、私自身も新入社員の頃にそうやって、見事に貯金できてなかったクチですが)。

だったら、どうやって貯金するのか?という話ですが、まずは会社の制度を確認してみましょう。

新入社員研修の説明の中に「財形貯蓄制度」というのはなかったですか?
設定しておいた金額をお給料からあらかじめ引いて(「天引き」と言います)、別口座に貯金しておいてくれる制度です。
この制度の良いところは、会社によったら「利子補給」をしてくれていたり(銀行に1,000万円預けていても半年の利息100円いかないような時代なので、利子補給は大きいですよ)、何より「解約が簡単にできない=しっかり貯められる」という利点があります。

うちの会社にはそんな制度はないよという人も諦めるのはまだ早い。
各金融機関で毎月一定額を積立預金してくれるものがあります。お給料が入ったらすぐに別口座へ貯金できるように手続きしておくと、後は自動で積み立てていってくれるので便利です。

「今は忙しいから」「生活に慣れてから」手続きしようと思うのではなく、収入が変わった今すぐに動くようにしましょう。

(じゃあついでに、iDecoとか株式投資とかって思う人もいるかもしれませんが、個人的にはこの辺こそが、「生活に慣れてから」「しっかり情報収集してから」じっくり動くことをオススメします)

貯金がなくても借りるという選択肢がある???


カードローンが身近になっているためか、貯金はなくても、いざとなったら借りたら良いじゃないかという意見もたまに聞きます。

ですが、そもそもローン等のいわゆる借金というものの本来の形は、時間を短縮したり、機会損失を防ぐためのものです。
お金が貯まるのを待っていたら、チャンスを逃してしまうので借金する。その対価として、利息を払う
というのが借金の本来の姿です(借入するメリットは本当にあるのか? 返済できるのか?という見通しも大事です)。

借金というものが、気軽にできる世の中です。学生と違い、お金は借りやすくなります。
だからこそ、もし借金をするときは「時間を早める価値があるものなのか?」というのをしっかり考えた上で行動してもらいたいなと思います。

借金の悪い例ですが、友人の結婚式のお祝いや愛車の事故修理で貯金がなく、軽い気持ちでお金を借りる。そこからズルズルと金額が増えていき、新入社員の頃に思い描いていたキャリアプランから転がり落ちるということがあるのが現実です。

金銭トラブルは、プライベートなことであっても、仕事での信頼も失うということは覚えておいてください(「自己管理ができない」というレッテルを貼られるのはもちろん、横領防止のため担当業務に制限がかかります)。

最後に


「貯金なんて意味がない」「お金は使ってナンボ」「貯金するなら投資するべき」という意見もありますが、人生何が起きるかわからないので「不測の事態に備えて」の貯金は大事です。

貯金は心の保険です。

目標金額の設定に困ったら、同じマイナビフレッシャーズ内に参考になる記事があったので、良かったら見てみてくださいね(「新社会人が1年で貯めたい目標貯金額は「100万円」が最多」)。

ライター:ひつじさん文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep


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