内定辞退ってしても良いの? 内定辞退で気を付けたいこと #キャリアロードマップの一歩目

2021/10/26

社会人ライフ


内定辞退で気を付けたいこと

こんにちは! キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
今年は夏が長いなあと思ったら、一気に気温が急降下したため、体の不調を訴える人が多いようですが、みなさんは大丈夫でしょうか?

さて、10月に内定式は終えたものの、内定を辞退することを考えている方はまだいるかと思います。そこで今回は、「内定辞退」についてお話していこうと思います。

<目次>
1.内定辞退ってしても良いの?
2.内定辞退ってどうすれば良いの?
3.内定辞退の連絡はどうして早くしないといけないの?

内定辞退ってしても良いの?


まず結論から言うと、内定辞退は内定者の権利なので、しても問題ありません。ただ、企業側からすると辛いです(特に採用担当者)。

引き止めたり・考え直してもらおうとする側ではありますが、連絡をもらった時点で内定者の気持ちは変わらないし、万が一覆ったとしても、結局は早期退職になってしまうよなというのが私の中での認識です。


内定者としては、「内定を辞退することで、文句を言われたり、怒られたりするのでは?」と不安になるかと思うのですが、誠意を持って対応してもらえたら、普通の採用担当者なら落ち込みはするものの、恨みに思うことはまずないです。
ご縁があって内定を出しているので、入社してもらえなくてもどこかで頑張ってくれていると良いなとも思っています。

内定辞退ってどうすれば良いの?


同じマイナビフレッシャーズ内にわかりやすい記事があったので、興味のある方はこちらも読んでみてくださいね(内定が出たけど辞退したい...円満辞退をするには?)。

こちらの記事にも書いてありますが、内定辞退に際して、マナーというか、心に留めておいて欲しいと私が思うのは2つあります。

1.とにかく早く連絡!
2.電話で!

1.
内定辞退って言いにくいから、「明日しよう」が延々と続き、ズルズルと先延ばしになりがちです。ですが、会社側としては、1日でも早く連絡が欲しいです。あなたの知らないところで、入社への準備は着実に進んでいっているのです。
連絡が遅れれば遅れるほど、会社にとって欠員が出る損害が大きくなります。

例えば、些細な金額ではありますが、内定者向けの課題図書の発注とか、「もう1日連絡が早ければ発注数を減らせたのに」ってこともあるのですよ。

社会人になると「言いにくいことを相手に伝える」という場面には多々遭遇します。また、そういうもの程、言うのが遅くなればなるほどダメージが大きくなるものです。社会人の第一歩として、早めに行動しておきましょう。


2.
でネットを見ていると「訪問してお断りするべき」みたいなのも見かけますが、一般常識の通用する会社の場合、訪問は不要です(訪問を求められた場合は、内定辞退を選んだその判断は正しいのかもしれません)。

ただ、メールではなく電話でして欲しいです。

メールの方が誠意を伝えやすいという意見も聞きますが、メールだと受信者が常にチェックしているとは限りません。確実かつ迅速に相手に伝えらえるツールは電話です。電話は苦手な人も多いかと思いますが、言うべきことを事前にメモしておくなど準備をして、頑張ってください。

そして、内定辞退をした会社のことを悪く言わないというのも大事です。悪口というのは、あなたが思う以上に思いがけないルートで広まるものなのですよ。いつ一緒に仕事をするかがわからないのが社会です。もしも再会したときに、お互いが気持ちよく仕事をできるようにしておくというのも大切だと思います。

内定辞退の連絡はどうして早くしないといけないの?


どうして私がこんなに「内定辞退の連絡は早く!」って言っているのかというと、辞退者が出ることを想定して内定を出している企業は今時少ないからです。
来年春に予定していた人員が減るのは痛いです。補充をどうするかという問題もあります(追加で採用活動を行うとなると費用も発生しますしね)。

そして超個人的な意見ですが、内定辞退者の配属予定先の方々が怖い。。。。。

少し小難しい話をしますが、各部門、目標を計画して進捗や実績管理をしたり、かかる費用の予実管理をしていたりします(予算管理と言う)。

予算は、社員一人当たりから得られるであろう目標や、かかる費用(人件費など)を積み上げて作るものです。予算を組んだ後に内定辞退が出ると、予定していた目標に到達するのが困難になるため、採用担当者はめっちゃ怒られます。(時期としては早い会社で12月くらい、遅い会社でも1月くらいですかね)。

また、入社直前での辞退になると、社会保険の手続き準備が始まっているため、同じ人事とはいえ、労務担当者が荒ぶって怖いです。

入社してくれるものと思って、あらゆる準備をしているので、それが全てムダになるのはなかなかきついものです。

言いにくいことだからと先延ばしにすることなく、行かないと決めたならば早く行動に移してもらえると非常に助かります。

最後に


一緒に働けることを楽しみにしているので、内定辞退は寂しいです。でも、決めたことに口出しはできないし、応援しています。

予算組みの話をしたので、最後にちょっと小話を。

超々レアケースですが、入社前に結婚してしまう場合も早めにご連絡ください(特に配偶者を扶養に入れる場合)。

人件費が上がるため、予算組みを見直さないといけないのですよね。みんなが気持ちよく仕事できるようにご協力いただけると助かります。

ライター:ひつじさん文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep


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