経済用語には、日常生活ではあまり使わない言葉や、普段使っているのとは違う意味で使われる言葉がたくさんあります。「販売管理費」も普段はあまり使わない言葉でしょう。まずは、この語の基本的な意味を理解しておきましょう。
【監修協力:資格の大原(社会人講座)】
販売管理費とは、正式には「販売費及び一般管理費」と呼ぶもので、「商品や製品の製造や販売にかかった費用のうち、販売活動に必要な費用や、企業全体の管理活動にかかる費用」のことを指します。話し言葉として扱うときはもっと縮めて「販管費(はんかんひ)」などと呼ばれることもあります。
ある製品を作っても、その製品の存在を知られなければ、購入につながりません。そこで、「こんな製品がありますよ」「こんな人にお勧めですよ」とたくさんの人に知らせる方法として、広告や宣伝が行われます。しかし、これらの費用は製品を作るときに直接かかるものではないため、「売上原価」に含むことはできません。
そこで、販売管理費という、売上原価ではないけれど製品を売るまでにかかった費用をまとめておく項目が作られました。他にも、営業所の光熱費や本社の倉庫の賃貸料などが販売管理費に分類されます。
販売管理費という言葉は、企業の一定期間の経営成績や財政状態を記した決算書(財務諸表)の一部である「損益計算書」で使われています。損益計算書は、ある一定期間に会社がどのくらい儲かったのか(損失を出したのか)を表すもので、「販売管理費」は以下のような場面で出てきます。
A:売上高(製品を売って得た金額) 2,000円
B:売上原価(製品を作るのにかかった金額) 1,400円
C:売上総利益(製品を売ったことで得た利益) 600円
D:販売管理費及び一般管理費 200円
E:営業利益(その製品で会社がいくら儲かったか) 400円
Cの売上総利益は、製品を作って売ったという流れだけを見たときの利益で、「製品が稼ぐ力」を表すとされます。そこから、その製品を売るためにかかった費用である「販売管理費」を差し引いたものがEの営業利益で、「会社がその製品(本業)によってどのくらい儲かったか」を表します。
CとEを比較することで、企業がどのように費用をかけているか判別できます。例えば、Cに対してEがあまりにも少なすぎる場合、広告宣伝費をかけすぎているのかもしれません。
販売管理費には、企業がある製品を作って売るとき、製品を作るのに直接かかったお金以外の、広告宣伝費や光熱費などが含まれます。販売管理費が非常に大きい場合、無駄な費用をかけていると言えるのかもしれません。
(学生の窓口編集部)
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