「ジェネレーションギャップ」という言葉を聞いたことはありませんか? 世代間の考え方や、価値観・認識の違いなどを表現するときに、よく耳にする言葉です。柳田国男の「木綿以前の事」によれば、約四千年前のエジプトの壁画にも「近頃の若い者は……」と書かれているという記述があり、古代から世代間の考え方に差異があったことに驚かされます。今回は「ジェネレーションギャップ」という言葉の意味や使い方についてご紹介します。
『広辞苑』では「ジェネレーションギャップ」を次のように説明しています。
ジェネレーション-ギャップ
【generation gap】
世代間に生ずる知識・関心・考え方などの違い。世代間格差。
(『広辞苑 第六版』P.1193より引用)
日本語では「世代間格差」が、一番ぴったりくる訳語ではないでしょうか? 「格差」というと、ともすれば上下関係や善し悪しなどを想像してしまいがちですが、「ジェネレーションギャップ」が指しているのは、あくまでも「違い」そのものなのです。そのため「ジェネレーションギャップ」を「世代間断絶」と訳すこともあります。
「ジェネレーションギャップ」を使った例をあげてみましょう。
・妻とは12歳離れた年の差婚なので、ときどきジェネレーションギャップを感じる。
・給与格差は、就活の時期によっても生じており、これも一種のジェネレーションギャップだ。
・対話によってジェネレーションギャップを埋める努力をしている。
・それぞれに一番面白いと思う映画をあげてもらうと、やはりジェネレーションギャップが感じられる。
このように「ジェネレーションギャップ」という言葉によって、世代間で「知識・関心・考え方」に「差異があること」が表現できます。
「ジェネレーションギャップ(generation gap)」は「世代間に生ずる、知識・関心・考え方などの違い」という意味で、「世代間格差」あるいは「世代間断絶」と訳されます。ただし、「ジェネレーションギャップ」は、あくまでも「差異や、認識の違いがあること」を指す言葉で、その善し悪しなどを計る言葉ではありません。実際に使うときは、この点にも注意してみてくださいね。
(高橋モータース@dcp)
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