「有志」という言葉はどんなときに使うの? お香典やご祝儀での使い方は?

2022/08/30

ビジネス用語


社内でお金を募るときや署名を求めるときに、「有志を募る」という言葉を聞いたことがあるでしょう。

この「有志」という言葉にどのような意味があるのか、詳細に説明できる人は少ないでしょう。

社会人として働いていると、「有志で募ります」といわれる機会は多くあります。

そんなときに、正しく意味を理解しておかないと、後々困ってしまうのは確かです。

そこで、この記事では「有志」がどんな時に使われる言葉なのか、例文を交えて解説しています。

「有志」の意味

『広辞苑』では有志を次のように説明しています。

ゆう-し【有志】 ある事柄についての関心やそれに関係する意志を持っていること。また、その人。有志者。 「――をつのる」 (『広辞苑 第六版』P.2857より引用)

「志が有る」と書いて「有志」と書きますが、この「志」は「ある事柄についての関心や意志」を表しています。

関心や意志を持っている状態も「有志」といいますし、意志や関心を持つ人も「有志」と言い換えることができます。

現在では「有志」は「意志・関心を持つ人」、また「そのような人の集団」を指すことに使われることが多いです。

「有志」の使い方

「有志」の使い方を、以下の例文に則って説明します。

  1. 1.○○大学の有志で参加した人たちによる演奏です。
  2. 2.有志一同より花束を贈呈します。
  3. 3.有志によって日本語化された海外ゲームがあるよ。
  4. 4.『ボストン美術館』は1870年地元の有志によって設立された。
  5. 5.○○君を援助するため有志を募ります。
  6. 6.米英主体の有志連合が軍事作戦を開始した。

これらはすべて、「関心や興味がある人たちによる催し物」という意味です。

例えば「1」では「○○大学に属する、演奏したい人が集まりました」という意味で「○○大学有志」という表現が使われています。

「2」から「5」も同様で、不特定多数の「花束を贈りたい人」「海外ゲームを移植したい人」「美術館を設立したい人」「○○君を援助したい人」をまとめて「有志」と表現しているのです。

また「有志」は、冠婚葬祭でお金を包む際にも使われます

例えば、お祝い事でお金を包む場合、お祝い金を出したのが営業部の全員であれば「株式会社○○ 営業部」でいいのですが、営業部の何人かである場合には「株式会社○○ 営業部有志」と記します

お葬式のときに用意するお香典も同様で、例えば取引先の人が亡くなった場合などに「株式会社○○ 有志」と書くことがあります。

これも「株式会社○○に属する何人かが集まって弔意を表します」という意味です。

ほかにも、義援金などでも送金元を「有志」とするケースもあり、「有志」は様々な場面で使える便利な言葉でもあります。

「有志一同」は正しい日本語?

「有志」には、「興味や関心がある人々」という意味があり、「一同」にも同様に「人々」という意味があります。

そのため、「有志一同」という言葉を使うと「人々」が重複してしまい、正しい日本語にはなりません

「有志全員で」という意味は「有志」だけでも伝わるので、「有志一同」という言葉は使わない方が良いでしょう。

しかしながら、そこまで厳密に決められているわけではないため、失礼な言葉になることはありません。

ビジネスマナー違反とまでは言いませんが、正しい日本語を使えるビジネスマンになるためにも、「有志一同」の使用は控えるようにしましょう。

「有志」の類義語はボランティア?

「有志」を言い換えるのであれば「ボランティア」という言葉になります。

実際、「有志」の意味を聞くと、ボランティアと差異がないと思う人もいるでしょう。

「ボランティア」にも「興味や関心がある人々」が参加するので、そこに違いはありません。

しかし、一番大きな違いとして挙げられるのは「有償」か「無償」かにあります。

「ボランティア」は一般的に「無償で社会事業に参加する人々」のことを指しており、「有志」は無償に限らず「関心があることに参加する人」を指しています。

そのため、「有志」と「ボランティア」を区別するのであれば「無償」にこだわらないときに「有志」を使うようにしたら良いでしょう。

「有志」を英語で表現すると?

「有志」を英語で表現すると、「volunteer」を挙げることができます。

「volunteer」はカタカナにすると「ボランティア」で、意味は先述した通り「無償で社会事業に参加する人々」になります。

しかし、英語表記の「volunteer」には「志願者」という意味も含まれているため、「有志」という言葉に近い使い方ができるでしょう。

英語の例文は以下の通りです

  • ・Volunteers are welcome! 有志よ来たれ!/有志募集!
  • ・volunteer work 有志の仕事

用途にあわせて使ってみましょう。

まとめ

社会人になると「お祝い」や「お香典」などの記載で「有志」という言葉を目にすることも多いかと思います。

現代では、有志という言葉は「ある事柄について関心・意志を持つ人」を指して使うのが一般的なようです。

良く混合しがちな「ボランティア」との区別をして理解し、間違った使い方をしないように気を付けましょう。

社会人として「有志」の言葉の意味や使い方を知っていると、今後何かの役に立つかもしれませんね。

(高橋モータース@dcp)

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