「ブッキング」という言葉、よく聞くし使うものの、意味合いや使いどころについて自信をもって説明できますか?
特にビジネスシーンでも「ブッキング」という言葉はよく使われており、「オーバーブッキング」「ダブルブッキング」という言い回しを使ったり見聞きしたりしたことがあるという人も多いでしょう。
そこで今回の記事では、「ブッキング」の由来と使い方について、例文を交えながらわかりやすくご紹介します。
「ダブルブッキング」や「オーバーブッキング」についても詳しくご紹介しますので、意味や使い方を正しく把握して、ビジネスシーンや私生活でも堂々と使えるようにしましょう!
「ブッキング」は『大辞林』にも採録されていて、「ブッキング(booking)」を次のように説明しています。
私たちが耳馴染みのある「ブッキング」という言葉は、一般的に「予定を入れること」という意味合いで使われることが多いようです。
「ブッキング」は英単語の「booking」が由来です。
英単語「book」は、名詞なら「本」ですが、動詞(他動詞)なら「予約する」「記入(記帳)する」「出演などを契約する」という意味です。
これに「ing」をつけると現在分詞「booking」となり、bookingをカタカナ表記にした「ブッキング」が使われているのです。
日本で使われるブッキングという言葉は、かつて業界用語のようなものでした。
航空業界では「予約」の意味で使われていたり、芸能界・テレビなどのメディア業界をはじめとする広告・宣伝業界では「タレントのスケジュールを押さえた」「番組出演の約束をした」といった意味で使われていたりしていました。
「ブッキング」はそういった業界で通用する言葉だったのですが、タレントがテレビ番組で使うなどして徐々に一般の人たちにも知られるようになり、現在では業界人に限らず広く使われています。
ブッキングの意味をご説明しましたので、次はブッキングの使い方と例文についてご紹介します。
「ブッキング」という言葉は現在、従来から使用されていた業界用語としての「ブッキング」が名残りとして使われています。
詳しく見てみましょう。
例1:「Aさんをあの番組の主演にブッキングができた」
例2:「航空業界はオーバーブッキングが問題だ」
上記のとおり、従来から使用されてきた「予約」「芸能人のスケジュールを押さえた」という意味での使い方です。
ちなみにオーバーブッキングとは「過剰予約」の意味で、本来の乗客の席数よりも多く予約が集まってしまうことを指します。
航空会社は一般的にキャンセルする人のことを見込んで予約を集めるため、常にブッキング(予約)過剰な状態になっており、オーバーブッキング問題は航空業界の悩みの種でもあるのです。
キャンセル数が予想と違うと当該フライトに乗れないお客さんが出てしまう、なんて事態になってしまうことも度々あるのです。
「ダブルブッキング」という言い回し、最もよく知られた「ブッキング」の使い方ではないでしょうか?
「ダブルブッキング」とは、同じ日時に複数の予約が重なってしまうことです。
たとえば、Aホテルが「9月10日、1204号の宿泊予約」を別々のお客さん2組から同時に受けつけてしまった、といったケースは「ダブルブッキング」に当たります。
他には、航空会社があるフライトの同じ席を別々の2人のお客さんに売ってしまった場合などもダブルブッキングです。
最近では「ダブルブッキング」を「予約がかぶる」から転じて「予定がかぶる」「約束がかぶる」といった意味で使う人も一定数います。
たとえば、同じ〇月×日の13時に「A社を訪問する予定」だけではなく「B社を訪問する予定」も入れていた場合に「ダブルブッキングをしてしまった」となるわけです。
また、A社の人とミーティングを行う約束をしていたのに、それを忘れてしまい、同じ日時にB社を訪問する約束をしてしまった……という場合にも、「ダブルブッキング」と言うことがあるようです。
そのため、一般には「ダブルブッキング」は「約束や予定が重なってしまった場合」に使われているのです。
元々は業界用語だった「ブッキング」も、現在では「約束」「予定」といった意味を含んで一般に広く使われるようになりました。
ビジネスシーンだけではなく、私生活で「デートと仕事の予定がかぶった! ダブルブッキングだ」なんていう使い方をされることもあります。
日常生活でもよく使われますので、ブッキングという言葉の意味については知っておいて損はないですよ!
(高橋モータース@dcp)
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