ミレニアル世代って何？ 当てはまる年代とその特徴を知ろう

ミレニアルの意味は？

ミレニアル（Millennial）は、英語で「千年の」という意味の形容詞です。「ミレニアム」のほうが聞き慣れた言葉かもしれませんが、ミレニアム（Millennium）は「千年間」という意味の名詞ですので、「ミレニアム世代」だと文法上の誤りが生じてしまいます。そのため正しくは、「ミレニアル世代＝Millennial Generation」と表します。

ところで、なぜミレニアル世代というワードが浸透しつつあるのかご存じですか？ それはミレニアル世代の中でも、1990年代後半以降に生まれた「Z世代（ジェネレーションZ）」に世界が注目しているからです。

Z世代の人たちはいわゆるデジタルネイティブであり、学生時代からパソコンやタブレット、スマートフォンを使うのが当たり前の日々を送っています。SNSを通じて日本中・世界中の人々とつながり、オンラインショッピングや電子書籍なども利用できる環境で育ってきました。Z世代は、これまでの生き方とは明らかに異なる世代のため、注目度も高いのです。

ミレニアル世代の3つの特徴

デジタル機器が身近にある環境で生まれ育ったミレニアル世代。どのような特徴があると言われているのかを知っておくと、これからの生き方のヒントになるかもしれません。

ミレニアル世代の特徴1.起業家精神が旺盛である

ミレニアル世代の人たちは、チャレンジ精神に満ち溢れている人が多いといわれています。また目的達成のために、インターネットを最大限に活用し、ためらわずに行動している人が多い傾向にあります。高校生社長やYoutuberなど、これまで想像もできなかった分野に挑戦するのは、ミレニアル世代の特徴です。

ミレニアル世代の特徴2.個人主義であるが、コミュニティーも大切にする

ミレニアル世代は、話題性を求めて他の人とは違うことを模索しています。その一方で、SNSの活用経験が豊富なため、コミュニティーの大切さもよく理解しています。個性を大切にしながらも、仲間への気配りを欠かさない世代といえるでしょう。

ミレニアル世代の特徴3.結婚やブランドといった価値観が、そもそも上の世代と違う

グローバルな視点で物事を捉えることもできるのがミレニアル世代。「就職して結婚したら子どもをつくり、夢のマイホームで……」という標準的な将来設計がすべてではなく、「自分らしいライフスタイルを確立することが大切だ」と考えている人が多いといわれています。そのためか、車や時計、ブランド品に価値を見出さなくなった人も現れ始めています。

どんな時代もそうですが、世代によっても価値観が違うため、時にはぶつかり合うことがあるかもしれません。そんなときには、生まれ育った環境や社会的背景が違うこともお互いに理解することが必要になってきますね。

まとめ

ミレニアル世代について、理解を深めることはできましたか？ 「流行りの言葉で自分たちを当てはめないで！」と思う方もいるでしょうが、デジタルネイティブな生き方をしているからこそ注目を浴びている世代ともいえます。ジェネレーションギャップを感じ過ぎず、個性を大切にして自分らしい人生を謳歌していきましょう。

・執筆：石川 広樹（いしかわ ひろき）
1989年生まれ、埼玉県出身。名古屋学芸大学 管理栄養学部 管理栄養学科 卒業。管理栄養士として病院・有料老人ホームの現場を経験してから、司書への転身をはかる。司書資格を取得後に、公立図書館・新聞社の調査資料チームへ。2015年10月1日からは、フリーランスのライターとして活動開始。「暮らし」をテーマにしたコラムを得意としており、AI（人工知能）にも興味あり。