御芳名の意味とは? 招待状での正しい消し方と返信マナー

更新:2018/11/06

電話・メール

御芳名とは「ごほうめい」と読み、相手のことを敬った表現で「名前」のことです。つまり、返信用はがきでは自分の名前を記入する欄を指しています。
社会人になると、結婚式の披露宴、お葬式など、いわゆる冠婚葬祭の招待状を受け取ることが増えます。その招待状はたいてい往復はがきで、返信用のはがきには「御芳名」などの記入欄があります。実際にはがきに記入していくときには、この「御芳名」の扱いなど、気をつけなければマナーがいくつかあります。今回は、その正しい記入法をご説明していきます。

御芳名の意味とは? 招待状での正しい消し方と返信マナー

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招待状はたいてい「往復はがき」で来ます!

最近では、冠婚葬祭の出席についてメールでやりとりすることも増えています。しかし、正式な出欠確認はやはり往復はがきで行うのが一般的です。

往復はがきは、往信用のはがきと返信用のはがきがくっついたものです。たいていの場合「往信用の表書き」には出欠を確認したい人の宛名(往復はがきの受取人)が、裏面には用件が記載されています。

例えば結婚披露宴の出欠確認であれば、往信はがきの裏面は「○○と△△は結婚することになりました。つきましては○月○日に披露宴をとり行いますので……」といった内容になっているでしょう。

一方返信はがきの表面には、返信はがきの受取人(普通は往復はがきを出した人)の名前と住所、裏面には

・御芳名
・御出席・御欠席

と記載されているでしょう。「御」が漢字ではなく「ご芳名」「ご出席・ご欠席」となっていることもあります。

往復はがきを受け取った人は、返信はがきを切り取って送りますので、手元に往信はがきが残ります。「アレはいつだったっけ?」なんてときには、往信はがきを見れば、その会合(イベント)がいつ・どこで行われるか、会費はいくらかなどの情報を確認することができます。したがって、往復はがきを出す人は会(イベント)の詳細情報を往信はがきにきちんと記載しておかなければなりません。

往復はがきの送り手は、宛先となった人の出欠について返信はがきを受け取ることで確認します。「この人は出席。この人は欠席」とはがきを仕分け、出席者を把握するのです。

面倒だと思うかもしれませんが、「あの人は出席だったっけ?」といった確認が必要になった際には、出席者のはがきの束を見ればOK。いちいちメールの受信箱を開けてメールを探すよりも簡単! という考え方もできます。

「返信はがき」の記入のマナー

返信はがきの裏面には、

御芳名:
御出席・御欠席

とありますが、出欠を問われている人は、御芳名のところに名前を書き、出席・欠席のどちらかを選択しなければなりません。

ここに記入する際のマナーは、以下のようになっています。今回は縦書きのはがきの場合でご説明します。

・御芳名の「御芳」を、縦線2本を上から書いて消します。その下に自分の姓名を書きます。
・出席するなら、「御出席」の「御」に斜めの線を上書きして消し、「出席」を○で囲みます。さらに「御欠席」を、縦線2本を上から書いて消します。
・欠席するなら、「御欠席」の「御」に斜めの線を上書きして消し、「欠席」を○で囲みます。さらに「御出席」を、縦線2本を上から書いて消します。


これで返信はがきの裏面はOKです。ここからさらに、注意したいのが表面です。「返信はがきの表面」の宛先は、たいていの場合、

○○○○ 行

になっていますが、このままにするのはマナー違反です。必ず「行」に斜め線を上書きして消し、その左横に「様」と書き直してください。

冠婚葬祭などの出欠確認で往復はがきをもらい、返信する際には返信はがきの表裏を見て、上記のマナー通り、修正がきちんと行えているかをチェックするようにしましょう。社会人としての基本マナーですからね。

(高橋モータース@dcp)

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