社会に出て働いていると、学生時代にあまり使わなかったような言葉を使うようになりますよね。なんとなく聞いたことはあるけれど、本当にその使い方が正しいのか、そもそもどういう意味なのか…今回の記事では「お待ち申し上げております」の使い方と意味をご紹介します。
正社員、アルバイトを問わず、社会に出て働くにあたって必要不可欠なのはきちんとした言葉づかいです。さすがに友人に使うような言葉を上司や目上の人、お客様には使わないとは思います。しかし、いざ実践しようとすると、普段あまり使わない言葉ということもあって緊張してしまい、結果として間違った敬語になってしまうということは誰にでも起こり得ることではないでしょうか。
「敬語」とひとくちに言いますが、大きく「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つに分かれています。ここで「そういえば小学生の時に習った気がするなぁ。」と思う人もいるかもしれませんね。これから、謙譲語として使われる「お待ち申し上げております」という表現について、正しい意味や使い方を説明していきたいと思います。
◎「お待ち申し上げております」にはどのような意味が込められている?
「お待ち申し上げております」は、「待っています」という意味です。同僚や友人であれば「待っています」と言っても問題はありませんが、上司や目上の人、取引先の担当者、お客様には「待っています」ではなく「お待ち申し上げております」と言いましょう。
このフレーズを分解してみると、「お待ち」は「待つ」に「お」をつけて丁寧な言い方にしており、「申し上げる」は自分がへりくだることで相手に尊敬の意を表す謙譲語です。最後の「おります」は、「います」または「〇〇ています」の丁寧な言い方です。つまり「待っています」を最大限丁寧に表現したのが、「お待ち申し上げております」というわけです。
◎「お待ち申し上げております」の使い方
「お待ち申し上げております」の意味は分かりましたか?それでは、実際にどのような場面でどのように使うのかをご紹介していきます。
<例1>
お客様に自社の展示会のご案内をすることになった場面を想像してください。
「〇月〇日、午後〇時より、〇〇ホールにおきまして新商品の展示会を開催いたします。〇〇様のご来場を心よりお待ち申し上げております。」
<例2>
取引先の担当者やお客様が自分の会社を訪れることになった場面を想像してください。
「それでは、〇〇様がご来社されるのをお待ち申し上げております。」「〇〇様がおいでになるのを楽しみにお待ち申し上げております。当日はお気をつけてお越しくださいませ。」
このように「お待ち申し上げております」を使うことによって、心のこもった「待っていています」を相手に伝えることができます。
・執筆:山岸りん
短大卒業後、自動車ディーラーをはじめ金融関係、介護関係、保育、学習塾と幅広い業種での経験があり、現在は学習塾で小学生の学習に携わっています。
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