ご子息・ご息女とは? 適切な意味と使い方を知ろう

2021/10/22

対人マナー

お客様や上司の子どもに対する敬称に「ご子息」「ご息女」があります。

他人の子どもに対する敬称で、使い勝手が良い言葉ですが、「ご子息様」のようについうっかり使い方を間違えてしまうケースも見受けられます。

子どものことになると、自分に対する間違いよりも敏感になってしまうのが親心というもの。少しのミスがクレームに発展しかねません。

今回は「ご子息・ご息女」の使い方を紹介します。

ご子息・ご息女とはどんな意味?

『広辞苑 第六版』によると「子息(しそく)」とは

「男のこども。むすこ。多く「御子息」の形で他家のむすこの敬称とする。」
(『広辞苑 第六版』P.1236より引用)

とあります。

「息女(そくじょ)」とは

「他家のむすめ。多く、身分ある人のむすめを敬っていう語。」
(『広辞苑 第六版』P.1639より引用)

です。

ご子息は男の子、ご息女は女の子、という意味です。

ご子息・ご息女は複数に対しても使える敬語

お客様の子どもが複数人いる場合も、ご子息・ご息女をそのまま使えます。

一人の場合もご子息・ご息女ですし、複数の場合もご子息・ご息女です。

名前が判明した時点で、「長男の〇〇様」「長女の〇〇様」のように呼び分けるといいでしょう。

ご子息・ご息女は「他人の子ども」に対する敬語

ご子息、ご息女という言葉は「他人の子ども」を意味する敬語だということを覚えておきましょう。自分の子どものことを指して「うちのご子息が」と言うのは誤りです。

自分の子どもの場合は

  • ・息子
  • ・娘
  • ・せがれ
  • ・子ども

などの言葉を使いましょう。

ご子息様のように「様(さま)」を付けるのは二重敬語

「ご子息様」と「さま」を付けたくなりますが、これは二重敬語になります。

手紙の文面では「ご子息さま」「ご息女さま」と書いても問題ないとされることもありますが、あくまで例外的なものとして覚えておきましょう。

ご子息・ご息女を使ってもいい年齢はいくつまで?

ご子息・ご息女を使える年齢に制限はありません。

たとえお客様の子どもの年齢が60歳以上であったとしても、子どもであるなら「ご子息・ご息女」です。この使い方で違和感を覚える人はあまりいません。

逆に、類語表現の「ご令息・ご令嬢」に関しては、小さな子どもを思い浮かべる人が多く、成人以上の子どもに対して「ご令息・ご令嬢」を使うことに違和感を覚える人が多いです。

ご子息・ご息女の類語表現について

他人の子どもを意味する尊敬語には、他にも以下のようなものがあります。

ご子息の類語表現

  • ・「お坊ちゃん」
  • ・「お坊ちゃま」
  • ・「ご子弟(してい)」
  • ・「ご令息(れいそく)」
  • ・「ご令郎(れいろう)」

などがあります。

「息子さん」という言い方をしている人がいらっしゃいますが、目上の人の子どもを指す敬語としては不適切です。

ご息女の類語表現

  • ・「お嬢ちゃん」
  • ・「お嬢さん」
  • ・「お嬢さま」
  • ・「ご子女(しじょ)」
  • ・「ご令嬢(れいじょう)」

などがあります。

「娘さん」という言い方は、やはり敬語としては不適切です。

「お子さま」はご子息・ご息女の言い換えとして不適切?

「お子さま」という言葉は性別を考慮せずに使える言葉ですが、小さい子どもをイメージするという人もいらっしゃいます。

子どもが大学生や成人していて、お子さまという言葉に違和感があるようなら、ご息女・ご子息などの言葉を使うとよいでしょう。

不特定多数への案内状などで子どもをまとめる場合はあり、不特定多数に送る案内状などで、男女の子どもをまとめて表現したいという場合にはお子さまと書くか「ご子息・ご息女」などと並べて書くのがいいでしょう。

「ご子息・ご息女」の使い方と例文

ご子息・ご息女をよく使うシーン別に例文を用意しました。使い方をチェックしてください。

入学祝いの例文

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拝啓

早春の候、いかがお過ごしでしょうか。

 ○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

このたびはご子息〇〇様が〇〇高等学校にご入学されますとの由、 心よりお祝い申し上げます。 ご家族の皆さまのお喜びもひとしおかと存じます。

希望に満ちた学校生活をお送りできますよう祈念いたしまして、 失礼かと存じますがお祝いの品をお送りいたします。

敬具

令和〇〇年〇月〇日 〇〇〇〇

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結婚祝いの例文

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このたびはご息女〇〇様のご結婚、誠におめでとうございます。

お二人の輝かしい門出を祝福し、末永いご多幸と ご家族の皆さま方のご隆盛を祈念いたします。

令和〇〇年〇月〇日 〇〇〇〇

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「ご子息・ご息女」は間違いのないように使って

使い慣れない言葉も基本を覚えておくことで、失敗を防げます。

ご子息・ご息女に関しては、手紙で相手の子どもについて書く場合に頻出し、電話対応でもしばしば使用する言葉です。

妙な敬語使いになってしまわないよう、口が慣れるまでは何度も練習をしてみてください。

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