ビジネス文書やメールを作成する際、「謹んで」と「慎んで」のどちらを使うべきか、迷った経験はありませんか?実は、両者の意味を確認していくと、歴然たる違いがあることに気がつきます。「謹んで」と「慎んで」の本来の意味や違いを、例文も合わせて紹介していきましょう。
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■「謹んで」と「慎んで」のそれぞれの意味と違い
「謹んで」と「慎んで」の違いを考える際、使用される漢字自体、すなわち「謹」と「慎」の本来の意味に着目すると違いが理解しやすくなります。「謹」は、相手に対して敬意を表するさまを表しており、「謹んで」という場合には、敬意を払いながら行動や言動することを意味しています。例えば、年賀状でよく見かける「謹賀新年」や、手紙の冒頭の挨拶として使われる「謹啓」といった熟語を想像するとわかりやすいでしょう。いずれの熟語も、相手に対して敬意を払いつつ、ご挨拶を申し上げる丁寧な姿勢がうかがえる言葉です。
一方、「慎」は、失礼や粗相(そそう)をおかさないように気をつけるさまを表しており、身近な熟語としては、「慎重」が一例として挙げられます。つまり、「慎んで」とは、行動や想いを抑制するという意味を表しています。
■両者の使い分けはどうするのが正解?
もし、「謹んで」と「慎んで」の使い方で迷ったら、まずは、相手に対する敬意なのか、自身または相手に対する戒めなのか、どちらに該当するかを考えてみましょう。敬意を払うべきビジネスパートナーや顧客等に対する挨拶では、「謹んで」を使用するのが一般的です。なお、シチュエーションとしては、おめでたい場合だけでなく、謝罪やお悔やみなどの場合にも「謹んで」を使います。
一方、「慎んで」を使うシチュエーションは、行動や言動を慎むべきときなど、自身または相手を律する必要がある文脈で利用するのが一般的です。
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