WEB業界でよく聞かれる専門用語に「コンバージョン」があります。
WEBマーケティングの分野では「最終的な成果」という意味で用いられている「コンバージョン」ですが、本来の意味は「転換」です。
今回はこの「コンバージョン」の正しい意味や使い方例文をご紹介。コンバージョンにはどんな種類があるのかも解説していきます。
▼目次
1.コンバージョンの意味
2.コンバージョンのビジネスでの使い方
3.コンバージョンの種類
4.コンバージョンを使った例文
5.まとめ
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もともと「コンバージョン」とは、英語の“conversion”が元となっており、本来は「転換」や「改造」といった意味を持ちます。ただし最近ではWEBマーケティングの分野で特有の使われ方をするようになっています。
WEBマーケティングにおけるコンバージョン(CV)は「最終的な成果」という意味です。
あるWEBサイトが最終的な目標とすること、例えば「商品の購入」「会員登録」といったアクションを、訪問ユーザーが起こすことをコンバージョンと表現します。
それまで単に閲覧していた状態から、商品購入などの成果へと「転換」したというニュアンスでコンバージョンが使われていると考えられます。
近年のWEBマーケティングにおいては、サイトへのアクセス数(PV数)や滞在時間などと同様に、コンバージョンも重要なチェックポイントとされています。
コンバージョンのビジネスでの使い方について、「WEBマーケティング」と「それ以外の分野」に分けて解説します。
WEBマーケティングにおけるコンバージョンは「最終ゴールの達成」という意味合いで「コンバージョンする」「コンバージョンが増える(減る)」「コンバージョン対策」「コンバージョンは3」のように使います。
それからサイトのアクセス数に対するコンバージョン数の割合のことを「コンバージョン率(CVR)」と呼びます。
例えば、アクセス数100に対して、1のコンバージョン(購入など)が発生すると、コンバージョン率は1.0%という計算になります。
WEBサイト運営にあたっては、最初のうちはアクセス数(PV数)を増やすことに着目しがちです。しかし本来の目的はPV数ではなく、「購入」や「相談申し込み」など別のところにあることが多いもの。
単にPV数を稼ぐだけでなく、きちんと最終ゴールまで誘導できているのか。ここを測る重要な指標がコンバージョン、あるいはコンバージョン率なのです。
WEBマーケティング以外のシーンでは、コンバージョンは本来の「転換」「改造」という意味で用いられています。何点か例を挙げておきます。
●建築分野のコンバージョン
建築分野のコンバージョンは、建物の「用途を転換すること」という意味です。例えば、もともとオフィスとして使われていた場所を、住居へと改造するケースなどが挙げられます。
例)「空きオフィスをモダンな住まいへとコンバージョン!」
●自動車分野のコンバージョン
自動車分野で注目されているのが「コンバージョンEV」。これはガソリン車やディーゼル車を改造した電気自動車(EV)のことで「EVコンバージョン」「コンバートEV」とも呼ばれます。
また、電気自動車(EV)に限らず、特別仕様の改造自動車のことを「コンバージョン車」と呼ぶこともあります。
●医療分野のコンバージョン
医療分野では「コンバージョン手術」といった使い方があります。これはもともと切除不能だったがんに対して化学療法を行うことで、腫瘍が小さくなったところで行う切除手術のことです。
◆ ◆ ◆
ここからは、より頻繁に用いられるWEBマーケティング用語に絞って、コンバージョンの種類や例文をご紹介していきます。
WEBマーケティングにおけるコンバージョンの種類について解説します。
実は「最終的な成果」だけでなく「中間的な成果」もコンバージョンと呼ぶことがあります。詳しく見ていきましょう。
マクロコンバージョンとは、先ほどからお伝えしている「最終的な成果」のことです。一方、マイクロコンバージョンとは、最終ゴールに到達する前の「中間的な成果」を指します。
例えば最終ゴールが「相談申し込み」だった場合、その前段階としてのマイクロコンバージョンは「資料請求」や「メルマガ登録」などが考えられます。
総コンバージョンは、複数のマイクロコンバージョンを含めて総計で計測するコンバージョンのこと。一方、ユニークコンバージョンはコンバージョンを達成した「ユーザー数」を指します。
先ほどの例で、1人だけが「資料請求」と「メルマガ登録」した上で最終的に「相談申し込み」まで行ったとしましょう。その場合、総コンバージョンは「3」、ユニークコンバージョンは「1」ということになります。
直接コンバージョンとは、広告からWEBサイトを訪れて、そのまま離脱せずにコンバージョンすること。
一方、間接コンバージョンは、広告からWEBサイトを訪れたものの一度離脱し、その後何らかの形で再訪してコンバージョンすることを指します。
クリックスルーコンバージョンとは、文字どおり広告を「クリック」した後コンバージョンすることを指します。
一方、ビュースルーコンバージョンは広告を「クリック」しなかったものの、一定期間内に別のルートから訪問してコンバージョンすることです。
広告は、たとえクリックをしなくても閲覧するだけで影響を受けることがありますよね。ビュースルーコンバージョンとは、こうした間接的な広告効果を計測するための指標なのです。
コンバージョンは次のようなイメージで使われます。
コンバージョンの数自体も重要なポイントではありますが、全体の訪問者に対するコンバージョン率が低い場合は、訪問→コンバージョン達成までのプロセスに何らかの改善点があると考えられます。
サイト運営、特にECサイトの現場において、「ある広告からの流入による成約数」などをコンバージョンとすることは珍しくありません。コンバージョン率を上げるために複数のバナーを用意し、数値を検証することは、その商品・サービスを効率よく広めるためにも必要な要素となります。
コンバージョンは基本的に、一定の期間を設け、達成したか否かを数値化します。そのため、コンバージョン数およびコンバージョン率の目標をどこに置き、出た結果をどのように分析するかが、魅力的なサイト運営ができるかどうかの分かれ目となります。
(学生の窓口編集部)
学生の窓口編集部
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