メンターとは? 意味や役割、目的を簡単に解説【例文つき】

更新:2024/06/07

ビジネス用語

みなさんは「メンター」という言葉をご存じでしょうか。何となく知っているつもりでも、実際に会社で耳にして焦ってしまったという人も多いかもしれません。

メンターは、ビジネスのほかプライベートでも使われる言葉です。ここでは、主にビジネスシーンを想定したメンターの意味を語源から解説。

メンターの役割や「メンター制度」の目的、そしてメンターを使ったビジネス例文までご紹介していきます。


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メンターとは?意味と語源

メンターとは 意味と語源

メンターとは、英単語としては“mentor”と書き、「指導者」「助言者」「恩師」といった意味です。ビジネスシーンでは、若手社員などの良き相談相手となってアドバイスをすることで、心の支えになったり成長を促したりする役割の人を指します。

もともとメンターという言葉は、ギリシャ神話「オデュッセイア」に出てくる指導者「Mentor(メントール)」が語源になっているとされます。オデュッセイア王の友人メントールは、オデュッセイアの息子を後継者として立派に育てた優れた指導者だったのです。

メンターに関連して、メンターが行うアドバイスやサポート全般のことを「メンタリング」と呼び、メンタリングを受ける側の人を「メンティー」と呼びます。

●メンター(mentor)
⇒良き相談相手としてアドバイスやサポートを行う人

●メンティー(mentee)
⇒アドバイスやサポートを受ける人

●メンタリング(mentoring)
⇒メンターが行うアドバイスやサポート全般のこと


メンターは直接的な実務の指導というよりも、メンティーの話を聞いて、自分の知識や経験をもとに幅広くアドバイスを行う役回りです。そのためメンターは同じ部署の上司などではなく、他部署の歳が近い先輩社員が担うケースが多いです。

昨今では、各社員にメンターとなる先輩をつける「メンター制度」を取り入れる企業が増えてきています。

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メンターの役割

メンターの役割

メンターの役割は大きく2つあります。1つはメンティーが自ら考えて答えを導き出す手助けをすること。そしてもう1つはメンティーの精神的な支えとなることです。

仕事で分からないことがあるとき、迷いがあるとき、悩みがあるとき、相談相手となってくれる人がいるのは心強いもの。メンターは自分の経験や知識をもとにアドバイスしたり、時には質問を投げかけたりして、メンティーの新たな気づきを促していきます。

また、メンターは精神的な支えとして、メンティーが短所を克服することを気遣い、応援してくれる存在でもあります。一人で抱えているのではない、話を聞いてくれる人がいるという安心感は、さまざまな難関を乗り越えさせてくれるものです。

メンター制度の目的

メンター制度の目的

昨今ではメンター制度を取り入れる企業が増えてきていますが、このメンター制度には次のような目的があります。

安心して働ける環境づくり

若手社員が悩みを相談しづらかったり、大きなストレスを抱えてしまったりすると、モチベーションが下がりすぐに退職なんてことになりかねません。

歳の近い、身近な相談相手をメンター制度として設けることで、メンティーは自分の気持ちを聞いてもらえる機会が得られ、精神的な安心感へとつながっていきます。

自分で考え、主体的に行動できる人材の育成

同じ部署の先輩や上司からの言葉は、どうしても個別具体的な業務の指示になることが多いですよね。一方、メンターは異なる部署の先輩社員なので、「自分だったら〜」のようなヒントだったり共感できる言葉だったりすることが多いです。

そのため結果的にどうすれば良いのかを自分で考えるようになり、主体的に行動できる人材の育成へとつながっていくのです。

活発な社内コミュニケーション

メンター制度として部署を横断して人と人とがやりとりをする機会を増やすことで、活発な社内コミュニケーションにもつながります。

メンターを使ったビジネス例文

メンター ビジネス例文

では、実際のビジネスシーンで「メンター」がどのように使われるのか例文をご紹介します。

・弊社はメンター制度を取り入れています。

・メンター制度によって、新入社員の離職率が下がりました。

・メンター的な先輩がいてくれたことで仕事に早く慣れることができた。

・メンターの応援があったからこそ乗り越えることができました。

・いいメンターとは客観的な視点を忘れないことが大切です。

・誰にも相談できないことでもメンターになら打ち明けられる。

・メンターの存在があってこそ、人生を充実させることができる。


会社の制度としてのメンター制度がなくても、「メンター的な先輩」のようにメンターを見つけることもできます。

長期的なキャリアの相談や人間関係の問題、そしてプライベートとの兼ね合いなど、さまざまな悩みを相談できる先輩はあなたにとってのメンターということになるでしょう。

まとめ

メンター まとめ

ビジネスシーンもプライベートも大切なのは人と人とのつながりです。メンターの存在があるだけで、勇気が出る、積極的になれる、目標を目指していける! そんなメンターに出会えたら幸せでしょう。そして自分も誰かのメンターになれるよう成長し続けていくことも大切です。

(学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

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