コミットの意味とは? ビジネスシーンでの使い方と例文を紹介【スグ使えるビジネス用語集】

更新:2023/02/08

ビジネス用語


コミットとは「責任を持って引き受けること」という意味を持つビジネス用語です。

某パーソナルトレーニングジムのCM効果もあり、「結果にコミットする」というフレーズはビジネス以外でも頻繁に耳にするようになりました。

今回は「コミット」「コミットする」の意味や使い方、その例文や言い換え表現についてもご紹介していきます。

コミットの意味とは?

コミットの意味は、責任の伴う約束や目標や目的に対して「積極的に関わること」「責任を持って引き受けること」を意味します。

コミットはもともと英単語の“commit”(動詞)“commitment”(名詞)という英単語から来ています。2つの意味合いはよく似ており、

【commit】
委託する、引き渡す、引き受ける、約束する
(罪などを)犯すという意味もある

【commitment】
委託、委任、約束、公約、責任
投獄という意味もある

という幅広い意味合いを持っています。カタカナ言葉としてのコミットはもう少し意味が絞られており「責任ある約束」「責任を持って引き受ける」という意味になります。

コミットの意味をわかりやすくいうと

もう少しコミットの意味を分かりやすくするために、テレビのCMで有名になった「結果にコミットする」の意味を考えてみます。この場合の「コミットする」をわかりやすくいうと

・(結果を出すことを)約束する
・(結果に)責任を持って深く関わる

という意味になります。

「コミットする」は本来の使い方を考えるとおかしい?

ちなみに「結果にコミットする」という使い方ですが、「コミット」の英語での使われ方から考えると少しおかしいのでは、という意見もあります。

英語のcommitは動詞です。動詞に「〜〜する」を付けるのはおかしいのではないか、とする意見です。

確かに「ゴーする」「スピークする」などを考えると、動詞に「する」を付けるのは違和感があるかもしれません。つまりカタカナ言葉としての「コミット」は、英語の“commit”と全く同じではなく名詞的に使われているのです。

フルコミットの意味とは

また「コミット」の最上級の表現として「フルコミット」という言葉もあります。フルコミットは、結果や成果に対して、コミットを強調したいときに使われます。

<例文>
今年は仕事にフルコミットしたい。

これは、仕事に「全力で取り組みたい」という意思表明のニュアンスで使われています。

コミットはIT業界では意味が異なる

IT用語の「コミット」は、トランザクション処理において関連する処理が問題なく正常に完結したことを意味します。

また、トランザクション処理の最中に異常が発生した際に、トランザクション処理の前の状態まで戻すことを「ロールバック」と言います。セットで覚えておくとよいでしょう。

開発の現場でのコミットの意味

開発現場では、開発途中のプログラミングのソースコードのある部分の変更を確定するときに使います。

Gitというシステムを使っている場合は、「変更履歴を残した上で変更を確定する」という行為のことを指します。

ビジネスシーンでのコミットの使い方と例文

ビジネスシーンにおいては、「仕事に対して責任を持ち、目標までの過程を積極的に行動に変えていくこと」がコミットしている状態です。

コミットするには、責任もリスクも伴うので、失敗を恐れない精神、愚痴をこぼさない、あきらめない粘り強さが必要になります。それゆえ、「自分自身にコミットする」のようにも使います。

コミットできる人は、コミットしていない人に比べてその成果や結果を高く出せるともいわれています。プレッシャーも伴いますが、必ずやり切るという決意がコミットとも言えるでしょう。いわば、本気度がコミットなのです。

コミットを使った例文|約束・公約という意味で使う

実際のビジネスシーンでコミットがどのように使われるのか例文をご紹介します。
まず、約束・公約という意味で使われる例文です。

・彼女がコミットしないのは自信がないからだろう。

・結果にコミットできない人は採用できない。

・その意向にはコミットできません。

・50%利益拡大を実現することをコミットします。

・私の上司はいつも部署の業績にコミットして結果を出し続けています。

コミットを使った例文|関わる、深い関与という意味で使う

次に、関わる・深い関与という意味で使われる例文です。

・そのプロジェクトにコミットさせてください。

・この役割に全身全霊でコミットしていきます。

・改革の実現に向けてコミットしていきます。

・上司の仕事にコミットした。

・彼はコミットが足りないようだ。

・あの先輩のコミット力は素晴らしいな。

コミットの言い換え表現

ビジネス用語でのコミットの言い換え表現にはこのようなものがあります。

・積極的に関与する
・約束する
・深く関わる
・参加する
・責任を持つ
・参与する

「結果にコミットする」を言い換えると、「結果に責任を持つ」などと言い換えることができます。ケースバイケースで言い換えるといいでしょう。

コミットの類義語

コミットに近しい意味を持つ単語に、「約束」という意味の“Promise(プロミス)”があります。

コミットもプロミスも「約束」という意味がある点は同じです。ですがコミットの方は単なる約束以上に、責任を持って必ず果たすべき約束という強いニュアンスがあります。

また「コミットメント」「コミット」と似た言葉として「コミッション(commission)」「コミッショナー(commissioner)」「コミッティー(committee)」などがあります。

・「コミッション」→手数料、わいろ
・「コミッショナー」→プロ野球などの協会最高権力者
・「コミッティー」→委員会

という意味です。

似たような言葉の意味も一緒に覚えておきましょう。

まとめ:コミットは責任が伴うシーンで使われる

ビジネスシーンで使われるコミットの意味は積極的に関わることを約束すること、結果を出すことを約束、公言することを指します。

コミットすることは時に難しいこともありますが、だからこそチームのみんなや社員と協力しながらスキルを向上していけるのではないでしょうか。コミットの意味と使い方をしっかり覚えて、ビジネスシーンでも活用していきましょう。

文:マイナビ学生の窓口編集部

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