縁の下の力持ち! なるべく目立たないで黒子に徹する世渡り術「お酌に気配る」「カラオケのサビをゆずる」

2015/10/16

社会人ライフ


「縁の下の力持ち」って地味な言葉ですが、コツコツ陰で頑張っている姿に感心する上司もいると思います。あえて裏方に徹することで、上手に世渡りできることも。そこで今回は、黒子に徹する世渡り術を読者に聞いてみました。

■陰の宴会部長

・「飲み会のとき端っこに座っていろいろ注文できるようにする。それを気づいてくれていたようで、たまには真ん中に座って何も気を使わなくていいよと言われた」(女性/21歳/自動車関連)

・「カラオケでメロ部は自分が歌い、サビ部は上司に譲る。やはり気分良くなってくれて仕事での対応も物腰やわらかく接してくれるようになった」(男性/33歳/機械・精密機器)

・「お酌とかに気配る。気配りできて出来るやつ感が出た」(男性/25歳/金属・鉄鋼・化学)

飲み会のときの気配りは、上司もチェックしているはず。カラオケで上司にサビを譲るというのも、なかなかの策士。相手もとても喜びそうです。

■連絡などのフォローをする

・「友人同士の連絡係を率先してやる。頼られることが多くなった」(女性/38歳/警備・メンテナンス)

・「社員旅行の時など、総務的なフォローを率先してやる。上司から褒められた」(女性/42歳/マスコミ・広告)

・「担当が返信し忘れているメールをさりげなく返事しておく。人事の評価に繋がっている」(女性/35歳/金属・鉄鋼・化学)

連絡係になると大変なこともあるけれど、全体を把握することができたり、頼られたりすることが多くなって、結果的にはプラスに。人が面倒に思うようなことを率先して引き受けると周囲からも感謝されそうです。

■朝の心がけ

・「早めに出社している。早く来ていることを評価してもらえる」(女性/34歳/団体・公益法人・官公庁)

・「新人の頃は朝当番の人と同じくらいに着くように行き、2年目以降は様子を見て早めに行くようにしている。やる気があると思ってもらえて、しっかり教えてもらえた」(女性/32歳/医療・福祉)

・「気持ち同僚より早めに会社へ行きパソコンの準備をしておく。始業と共に仕事を始められ進捗状況も良いため、思いっきり会社の上司に褒められた」(男性/43歳/機械・精密機器)

早く出社したからといって、仕事ができるようになるわけではありません。ですが、継続していると、自然に仕事の評価につながることも。周囲の人はしっかり見てくれています。

■誰もやりたがらない仕事をやる

・「誰もやりたがらない議事録などの取りまとめの仕事を率先して行う。書類のデータ整理を引き受けたところ丁寧にわかりやすくまとめてくれたと部長に褒めてもらった」(男性/32歳/商社・卸)

・「皆が嫌がるただの入力作業をミスなく仕上げる。『これミスが一個もない! 誰がやったの?』と聞かれた」(女性/32歳/情報・IT)

・「あえて目立たないけれど、人がやりたがらない雑用的な仕事を自ら行う。気付いてもらえた時の好感度の上がり方がハンパないから」(女性/28歳/人材派遣・人材紹介)

目立たない仕事や、人が嫌がる仕事を進んで引き受ける人は、みんなから感謝されるでしょう。ちょっと手伝って「自分がやった」と目立つ人よりも、陰で頑張っているのに何も言わない人のほうが気にかかる存在。自己満足という面もあるかもしれませんが、良い努力ですね。

■仕事をサポート

・「手伝いにきた上司と仲良くなる。みんなが帰った後に裏方作業をしていたら手伝いにきた上司と話が弾み仲良くなった。それから仕事でもよくしてもらっている」(女性/29歳/金融・証券)

・「先輩の仕事で自分の分とまとめて出来ること(例えばコピーなど)を率先してする。自分の負担はあまり増えていないが、感謝される」(女性/22歳/医療・福祉)

・「資料作りに徹してプレゼンは他人に任せるが、ポイントはこちら側からアドバイスしてうまくやり遂げる」(男性/50歳/建設・土木)

仕事の面で「縁の下の力持ち」になって、人の役に立つと喜ばれそうです。あくまで、目立たないようにして、手柄はその人に……というのがポイントです。

■自分の得意なことを陰で発揮する

・「プリンターのメンテナンスをしてみると会社に役立つ。プリンターの色合いをコントロール出来て良かった」(男性/37歳/印刷・紙パルプ)

・「誰も出たがらない労働組合関係の行事に率先して出る。人脈が広がって、後々良いことがある」(女性/42歳/自動車関連)

・「業務に必要と思われる資料やデータ集積を行い、上司が会議の時に数値化して部署の業績を発表出来るように支えている。数値化することで貢献度が評価されやすくなり、上司からも大事な仕事を任せて貰えるようになった」(男性/50歳/医療・福祉)

最近の若い人は、表舞台に立って目立つのは苦手という人も多いそう。それでも自分の力を試してみたいという人にはオススメの方法ですね。

「縁の下の力持ち」の黒子さんは、こんなにたくさんいるとは! いつか勇気を出して表に出てほしいほどですが、その活躍はしっかり評価されているようです。また、裏方に徹する美学もあるでしょう。こういった世渡り術も見習いたいものです。

文・OFFICE-SANGA 渡邉久美子

調査時期:2015年9月

アンケート:フレッシャーズ調べ

集計対象数:社会人329人(インターネットログイン式アンケート)

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