社員旅行経験者は2割弱！ やっぱり面倒なだけ？「行ったら行ったで楽しい」「気を使うので疲れた」

一昔前なら、どこの職場でも当たり前のように実施されていた社員旅行。最近は自由参加にしたり、社員旅行を廃止したりする企業も多いそうですが、世の社会人たちはそもそも、社員旅行をどう思っているのでしょうか？ 本音を調査してみました。

Q.職場の社員旅行に参加した経験はありますか？
ある......61人（19.7％）
いいえ......249人（80.3％）

まずは、社員旅行経験の有無についてアンケートすると、「ある」と回答した人は、全体の2割程度にとどまりました。やはり、社員旅行はもう流行らないということかもしれません。

社員旅行を面倒だと思う人は多いといいますが、実際にはどのようなものなのでしょうか？　「ある」と回答した人たちの、社員旅行の感想を見てみましょう。

■意外と楽しめた！
・「自由度が高い旅行にしてくれて、特に不満なしだった」（男性／46歳／その他）
・「普段触れ合えない人と触れ合えるので、行ったら行ったで楽しい」（女性／41歳／マスコミ・広告）
・「みんなで、宴会場でワイワイお酒を飲んでけっこう楽しかった」（男性／30歳／学校・教育関連）
・「同期と夜遅くまで飲んだ」（男性／29歳／情報・IT）

行ってみたら、案外楽しかったという人も多い様子。職場の人とじっくり話せるのは、社員旅行のメリットですね。

■社員旅行の残念な思い出
・「旅行は旅行でも、気を使うので疲れた」（女性／27歳／情報・IT）
・「夜にカラオケ大会があったのがつらかった」（女性／29歳／その他）
・「酔っぱらった社長が、説教はじめて全員ドン引き」（男性／43歳／その他）
・「入社早々に社員旅行があり、宴会のパワフルさに圧倒され、その後が不安になった」（女性／34歳／商社・卸）

社員旅行には酒宴がつきもの。これを楽しめない人にとっては、ちょっとツライかもしれません......。

社員旅行経験者の感想は「なかなかよかった」と「つらかっただけ」が半々といったところ。それでは、これから職場で社員旅行が実施されるとしたら、世の社会人たちは参加したいと思うのでしょうか？

Q.職場で自由参加の社員旅行があれば、参加しますか？
参加する......93人（30.0％）
参加しない......217人（70.0％）

自由参加型の社員旅行が最近増えているようですが、「参加する」と回答した社会人は、わずか3割という結果に。7割の社員が来ないということになれば......寂しい社員旅行になりそうです。詳しく回答理由を見てみましょう。

＜社員旅行があるなら、やっぱり参加したい！＞
■人脈づくりのチャンス！
・「参加して、会社の人と交流を深めようと思う」（男性／31歳／機械・精密機器）
・「人づき合いを増やしたいので」（女性／31歳／学校・教育関連）
・「上司とゆっくり話す良い機会だと思う」（男性／29歳／食品・飲料）

職場では嫌な上司だと思っていたけど、社員旅行で話してみたら、実はとても気のいいオジサマだった。そんなケースもありますからね。

■ちょっと条件つきだけど......
・「同期がいるなら参加したい」（女性／23歳／団体・公益法人・官公庁）
・「会社のお金で行けるなら、絶対行きたい」（男性／31歳／マスコミ・広告）

仲の良い同期が一緒なら、きっと楽しい旅行になることでしょう。

＜自由参加なら、社員旅行なんて行かない！＞

■なんで、わざわざ旅行に？
・「会社の人とは、仕事のつき合いだけで十分」（男性／28歳／警備・メンテナンス）
・「わざわざプライベートの時間を犠牲にしてまで、職場の人と一緒にいたくない」（女性／34歳／商社・卸）
・「親睦を深めたい人がいない」（女性／25歳／情報・IT）
・「社員の生活スタイルが見えそうでイヤ」（女性／28歳／団体・公益法人・官公庁）

会社の人とは、職場だけの関係で。一線を引いてつき合いたいという社会人は多いようです。

■どう考えても、行きたくない！
・「休んだ方が有意義な気がする」（男性／28歳／情報・IT）
・「お酒が入ると、面倒くさいから」（女性／29歳／その他）
・「会社の人と行っても、気を使うだけ」（男性／28歳／小売店）

やはり、社員旅行は仕事の延長。プライベート旅行のようには楽しめませんよね。

休日がつぶれる、酒席が面倒、疲れる......などなど。社員旅行のデメリットを挙げると、キリがありません。ただ、思いもよらぬ人脈ができたり、仲間との親睦が深まったり。そんなメリットを感じている社会人もいる様子。今後、社員旅行のチャンスがあれば、思い切って参加してみてはいかがでしょうか？　楽しい旅行になるかどうかは別としても、良い経験にはなりそうです。

文・OFFICE-SANGA 森川ほしの

調査時期：2015年6月
アンケート：フレッシャーズ調べ
集計対象数：社会人310人（インターネットログイン式アンケート）