教育の違いがそこにはあった! 日本人が欧州の人より「共同作業」が得意な理由

2015/03/29

社会人ライフ

宗教上の理由から豚肉が食べられない生徒や牛肉が食べられない生徒、アレルギーの生徒やベジタリアンの生徒もいますから「食事は家で」というのは合理的といえば合理的なのですが、日本の小学校で校内放送などを聞きながら「みんなで給食を食べる」のも楽しいですよね。筆者は日本の公立小学校にも通ったことがありますが、給食の時間がとても好きでした。あれがドイツの学校にはないのがとても寂しかった記憶があります。

でもなんといっても一番寂しいのは日本風の「運動会」がドイツの学校にはないことです。みんなでハチマキを巻いて綱引きをしたり、どのチームが勝つかみんなで一喜一憂したり、障害物競争で盛り上がったり。念のためにいうと、ドイツの学校にも「運動会」いう名のものがあるにはあるのですが、親は招待されていない上、種目が三項目ほどしかなく、「一人でボールを投げる・一人で走り幅跳び・二人ぐらいで50メートル走」というようなものです。生徒の記録は先生がメモをし、結果が良ければ、後日生徒が職員室に表彰状を取りに行く、という非常に味気ないものなのです。みんなの前で表彰される日本とはかなりの違いですね。

欧州の学校は「個人で好きなことをやっていく」には良い環境なのかもしれません。が、同時にこのシステムが「共同作業が苦手な人達」を大量に生み出している点は否めません(笑)

日本の学校の運動会や文化祭は練習も含めて「みんなで作り上げていく作業」ですので、こういう共同作業を毎年やってきたからこそ日本人は共同作業が得意なんだなと感じます。

あ、余談ですが、ドイツ人にはここだけの話、音痴が多いんですよ。理由はもちろん、学校に「みんなで一緒に歌を歌う時間」がゼロとは言わないまでも少ないからです。校歌もないですしね。カラオケに行くと、日本人は平均して歌がうまい人が多いのですが(極端な音痴があまりいない印象)これももしかしたらみんなで歌う校歌が一役買っているのかもしれませんね。

文●サンドラ・ヘフェリン

プロフィール/ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴17年。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「ハーフといじめ問題」「バイリンガル教育について」など、「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。

著書にベストセラーとなった「浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ」(光文社)のほか、「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「満員電車は観光地!?」(流水りんことの共著/KKベストセラーズ)、「日本人、ここがステキで、ここがちょっとヘン。」(片桐了との共著/大和出版)などがある。

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