NRって何のこと？ 現場で使われている、社会に出てはじめて知った言葉たち「ASAP」「FYI」「リスケ」

「NR」って、何のことかわかりますか？ 職場のホワイトボードに記入されていたら、それは「ノー・リターン」、つまり「直帰」のこと。知らないと「何のこと？」と思ってしまいますよね。社会人になると、意外とこんな知らない言葉に出会うことが多いもの。今回はそんな、社会に出てはじめて知った言葉を社会人たちに聞きました。

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■サッパリわからない......

・コンセンサス。まったく意味がわからなかった（男性／31歳／商社・卸）
・リスクヘッジ。まったくわからなかった（男性／25歳／農林・水産）

この2つ、みなさんはわかりますか？ 『コンセンサス』は「複数の人による合意・意見の一致」といった意味。『リスクヘッジ』は予測されるリスクを回避・軽減できるように努めることを指します。

■「スケ」って何？

・オンスケ。意味がわからなかった（女性／24歳／情報・IT）
・リスケ=リスケジューリング。言われればわかるけど、「は？」と思った（女性／31歳／学校・教育関連）

『オンスケ』は「オン・スケジュール」ということで、スケジュール通りといった意味で使用されます。『リスケジュール』の場合は、スケジュール調整という意味で使われているようですね。

■まぎらわしい略語

・FB=フィードバック。Facebookの略だと思った（女性／23歳／生保・損保）
・KY=危険予知。「空気読めない」ではないのかと思った（女性／25歳／学校・教育関連）
・QRのクイックレスポンス。QRコードを一生懸命探した（男性／35歳／情報・IT）

「現場からのFBを営業に活かす」と書かれていたら、これはフィードバックのこと。現場の人がFacebookで連絡してくるという意味ではない......はず。また、KY訓練を行っている企業もあるようですが、「空気読めない訓練」ではありません。アルファベット2文字で済むので、知っていれば便利かもしれませんが、日本語表記ではダメなのでしょうか？

■よく聞くけれど......

・コンプライアンスです。パソコンの用語か何かだと思っていた（女性／31歳／ソフトウェア）

近年よく耳にするようになったコンプライアンスという言葉。企業では、法律や内規などのルールに従って行動することを指すようですが......。要するに「決まりごとを守りましょう」をカッコよく言っているだけ？

■何をしている団体？

・ASAP（as soon as possible・できるだけ早く）。英語の授業で習わなかったので、WHOやIAEAのような機関名の略称だと思っていた（男性／25歳／その他）
・FYI＝参考に。何かのグループ名......？（女性／25歳／自動車関連）

FYIはFor your informationの略。英文メールなどでよく見かけます。

■漢字で書けばわかるけど......

・直帰。服のチョッキだと思った（男性／30歳／情報・IT）

音声だけなら、確かに同じ。どんなシーンでチョッキが必要になるのか......。

■何やら聞き慣れない日本語

・上代と下代。歴史の用語かと思いました（女性／30歳／小売店）
・赤伝、黒伝。赤色の伝票があるのかと思った（女性／31歳／商社・卸）

黒伝は普通の伝票で、これを取り消すために発行するのが赤伝です。赤字で印字するのが一般的なことからこう呼ばれています。伝票の紙の色が赤いわけではありませんので要注意。

■世代によっては......

・花金。まったく想像がつかなかった（女性／23歳／金属・鉄鋼・化学）

花金は「花の金曜日」の略。明日は土曜で休日だから、街へ繰り出して「花金」を楽しもう！ なんて、若い世代にはピンとこないかもしれませんね。日本が好景気で、イケイケだった時代の言葉です。

特定の分野で使用される専門用語はもちろん、ビジネスシーンでよく使われる略語など、社会へ出るとはじめて出会う言葉がたくさんあるものです。わからない言葉は自分で調べるのが基本ですが、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」といいます。わからないままにしておいて恥をかかないようにするためにも、困ったときには先輩たちに聞きましょう。

文・OFFICE-SANGA 森川ほしの

調査時期：2014年11月
アンケート：フレッシャーズ調べ
集計対象数：社会人500人（インターネットログイン式アンケート）