ドS上司の困ったエピソード「困っているのを見てニヤニヤ」「奢ってもらうも『嬉しいって言えよ』」

上司の中でも、付き合い方が難しいのが「ドS」タイプ。真に受けていると、こちらの身が持たないことも多いですよね。今回は社会人に、ドS上司の困ったエピソードを聞きました。

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■もはやパワハラ!?

・「お前は〜だから駄目なんだ」とことあるごとに、人格を否定された（男性／30歳／団体・公益法人・官公庁）
・「売らないと今日は帰れないぞ」と言われた（女性／25歳／情報・IT）
・死ぬほど働けと休憩を与えず、休みを取らせてくれない（男性／30歳／自動車関連）

もはやパワハラに近いドS上司が出没。筆者の営業職時代も、日常茶飯事でした。仕事の失敗やミスの指摘は当たり前ですが、人格否定やプライベートまで奪われるのは考えものです。

■いろんな意味で仕事にならない

・数時間前と指示した内容がまったく異なったことがあり、一時的にチームの作業が滞ったことがあった（男性／30歳／小売店）
・取引先にもキツイ対応のため、自分が同伴の時に少々気まずい（男性／36歳／機械・精密機器）
・仕事をどんどんふってきて、私が困っているのを見てニヤニヤしている......（女性／25歳／機械・精密機器）
・なんでも文句言わないと気が済まない上司がいて、仕事するのに人の目ばかり気にするようになってしまった（女性／33歳／アパレル・繊維）
・自分の考えと異なる発言をすると、マシンガンのように反論してくる（男性／33歳／情報・IT）

仕事の進捗や顧客にまで影響を与えては、本末転倒。「人の目が気になる、反論できない」と間違った方向に部下を教育してしまうのも、困ったものです。

■飲み会でもドSぶりを発揮

・「面白いことしろ」と言われて何かやると、「つまんねー」と言われ、空気が悪くなった（男性／24歳／ソフトウェア）
・恋愛経験が少ないことをわかっているはずなのに、飲み会の時に恋愛ネタを何度もふってくる（男性／23歳／商社・卸）
・ご飯をおごってもらった席で散々「嬉しいだろ?　嬉しいって言えよ」などと言ってきた（男性／31歳／機械・精密機器）

楽しいはずの飲み会で疲れるのは嫌ですよね......。とはいえ、飲み会ならどうにか切り抜けられるので、仕事中よりはマシかもしれません。

ドS上司に何かと悩まされている人は多いようですが、どのような対処をしたら良いのでしょうか。

■自分が潰れない防御策を

・軽く受け流し、仕事はテキパキ終える（女性／28歳／食品・飲料）
・ミスを少なくして説教の材料を与えないようにする（男性／30歳／情報・IT）
・異なる指示を出してくる人は、上司や同僚、部下に限らず目の前でメモを取る許可をもらい、本人に確認させておくことで、その後の矛盾を防ぐことができる（男性／30歳／小売店）
・男性の上司に対して、女性から責めてもらう（男性／33歳／情報・IT）

一歩引いて、「こういう人だ」と受け流す姿勢は大切。自分の仕事をキッチリこなせば、周囲の人はきちんと見てくれています。異性やさらに上の上司を頼るのも手ですね。

■「聞く姿勢＋言う時は言う」で乗り切る

・とにかく話させる。自分の意見は聞きながらまとめていく（女性／25歳／電機）
・常に尊敬のまなざしを向ける（男性／29歳／運輸・倉庫）
・言う時は言うようにする。そうすると相手も認めてくれる（男性／23歳／情報・IT）

話を聞いていない素振りや反抗心を少しでも見せると、「思い通りにしたい」というドS心が触発されます。じっくり話を聞き、一旦受け入れる姿勢は基本ですが、全部従っていてもダメ。キッパリと「ここまではOK、これ以上はNO」と言えると、あなたを認めてくれるでしょう。

ドS上司の中でも、本当にあなたを育てようとしてくれる人から、単にストレス発散しているだけの人もいます。すべてに振り回されず、どこまで真に受けるか見極めることも大切でしょう。上司がドSだったとしても、自分を責め過ぎて「ドM部下」にならないように！

文・OFFICE-SANGA 宮野茉莉子

調査時期：2014年2月
アンケート：フレッシャーズ調べ
集計対象数：社会人500人（インターネットログイン式アンケート）