「セクハラ」は職場でも問題になることが多いですよね。我慢したことがある女子は多いですが、最近では男性の被害も少なくないとか。うまく切り抜けるにはどうしたら良いのでしょうか。今回は社会人にセクハラの経験と対処法を聞きました。
Q.セクハラを受けたことはありますか?
A.はい・・・95人(15.8%)
いいえ・・・505人(84.2%)
約15%もの人がセクハラを受けたことがあるのですね。この中には男性も含まれています。どのように切り抜けたか、合わせて告白してもらいました。
■お尻の被害が多い!
・「上司にお尻を触られたことがあります。気付かないフリをして逃げました」(女性/30歳/ソフトウェア)
・「同じ会社の先輩と取引先の接待をしていて、キャバクラに行くことに。その時に先輩が、トイレに立った私のお尻をワシ掴みして、しつこく揉みしだいた。お客さんが一緒なので、そんなにキツく言えず『やめて下さい!!』と怒鳴った......が、酔っぱらっていた先輩は、次の日に問い詰めても『?』と、覚えていなかった」(女性/35歳/マスコミ・広告)
・「当時、新卒の頃の会社の飲み会で、部長から『お酌して』といわれ、隣に座ったらケツを触られた。『キャバクラで働いてたことある?』とか言われながら。『あ、ごめんなさい。(ケツが手に)当たってしまって』と言ってよけました。そのあとトイレに行くフリで元の席へ戻りました」(女性/30歳/ホテル・旅行・アミューズメント)
とくに多かったのが、飲み会でお尻を触られた女子。自分から謝り、相手を冷静な気持ちに引き戻すのも手ですね。トイレに立つふりをして、「もっと上の上司の隣の席に移動して逃げた」という人も。何らかの方法で「逃げる」ことが必要です。
■執拗なボディタッチ
・「太ももを触られる、ほっぺとほっぺをくっつけられる、1回だけでいいから......と迫られる。我慢&逃げた」(女性/39歳/情報・IT)
・「胸ポケットのペンを抜かれたり、何かを入れられる。周りに相談した」(女性/24歳/運輸・倉庫)
・「飲み会や二次会やトイレでチューを迫られたとき。ひたすら逃げる。それはさすがにアウトですよと言う」(女性/31歳/団体・公益法人・官公庁)
「ひたすら我慢」なんて、悔しい思いをした人もいました。「セクハラですよ」というと角が立ちそうですが、「アウトですよ」と遠まわしに伝えるといいかもしれませんね。周囲に助けを求めることも重要です。
■恋愛遍歴を根掘り葉掘り
・「飲み会で専務に『いつ男性と一緒に寝た?』と聞かれた。笑って『秘密です』とごまかした」(女性/27歳/医療・福祉)
・「上司に過去の経験人数など聞かれる。逆に教えてくださいと逃れました」(女性/26歳/医療・福祉)
・「上司から女子なんだから早く結婚しろ、子供作れ、そして会社をやめろと。あとは女子なんだからお酌しろ、かな。お酌はキャバ嬢並みのスマイルでやってやった。焼酎の濃度をクッソ高くして出して相手を潰した。結婚うんぬんは無視」(女性/28歳/金融・証券)
男性経験やパートナーとの性生活を詳しく聞かれたり、「結婚は?」と追求される人も少なくありません。そんなときは、逆質問や秘密にしておくのが無難でしょう。中には、「取引先に愛人関係を迫られて軟禁された」という女子もいましたが、説得して無事に帰れたそうです。
■男性からの被害報告も
・「女性の先輩に体の関係を迫られた」(男性/30歳/マスコミ・広告)
・「プライベートな色恋話の質問をされる」(男性/31歳/機械・精密機器)
・「お尻を触られた」(男性/29歳/食品・飲料)
女子に比べれば少ないものの、セクハラ被害に遭った男子もチラホラ。とくに恋愛や性生活についての質問が目立ちました。
セクハラする人は、得意先や社長、上司など、怒りたくても怒れない相手が多く、タチが悪いですよね。
とはいえ、我慢してエスカレートするのが一番恐い! ケースによってうまく流す、酔いを覚まさせる、安全な人の傍にいる、周囲や上司に相談するなど、使い分けていきたいですね。セクハラがなくなることが一番なのですが......。
文・OFFICE-SANGA 宮野茉莉子
調査時期:2014年1月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人600人(インターネットログイン式アンケート)
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