あなたは、学生時代どんな授業を取っていたか覚えていますか? どの授業を取るかで、その後のキャンパスライフはかなり変わってくるはずです。アルバイトの時間と重ならないように、朝一の授業は早起きがつらいのでなるべく避けたい、などなど、さまざまな都合も考慮しなくてはなりません。そこで、履修登録する時の基準は何だったのか、19歳〜29歳の学生(366人)を対象にアンケート調査をしてみました。上位3つの答えは以下の通り。
第1位:自分が興味の持てる内容である 82.0%
第2位:単位が取りやすい 50.5%
第3位:教授が魅力的 29.8%
※3つまでの複数回答
8割の人たちが内容重視とのこと。授業内容が大切な判断材料であることは間違いありませんが、どんな先生が教えてくれるのかも履修選択に影響を与えているようです。一方、半数の人たちは「単位の取りやすさ」を重要と考えているようですが、同じ質問に対して「テスト、レポートが簡単」が15.0%、「出席確認の有無」と答えた人は6.3%にすぎなかったことからみると、この「取りやすさ」には、別の意味が含まれているようです。それはいったいどんなことなのかを探るために、筆者の周囲にいる社会人数名に、大学生活を振り返って話をしてもらいました。
「グループで企画書を作るとか、学生も身体と頭を動かして参加する授業は出席意欲も高まり、結果として単位が取りやすかった」(23歳/人材派遣)
「一人で書くレポートではなく、数名で作業するような授業は責任感も出るし、良いものが出来上がれば、全員がいい成績をもらえた」(24歳/金融・証券)
「学外に出て調査をする授業などは、気分転換にもなるし毎回楽しみだった」(26歳/電機)
ただ単に教室で先生の講義を聴くだけの授業ではなく、自分たちも積極的に参加して意見を述べたり、またはグループで何かを作り上げたりするなど、「学生参加型」の授業はモチベーションも上がり、出席しようという気持ちになります。それが結果として、単位が取りやすいことにつながるのではないでしょうか。今回のアンケートで約8割が授業内容にこだわっていると答えたのも、実は授業のユニークさや、モチベーションを高めてくれる工夫があるかどうかなど、授業のエンターテインメント性をシビアに判断した結果だったのかも。裏を返せば、学生は大学の授業にとても期待しているということにもなりますね。
文●はなのやすこ(エフスタイル)
調査時期:2013/9/30〜2013/10/8
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:366人(インターネットログイン式アンケート)
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