お笑い芸人が「後輩力」を伝授! 会社での人間関係を円滑にするには?

更新:2018/02/09

社会人ライフ

これから入社するにあたって、人間関係に不安を抱えている人も多いだろう。ある調査によれば、会社の人間関係がよくないと思う人は23.5%にのぼるという。これを多いと思うかどうかは人それぞれだが、多くの時間を過ごす会社でそう感じてしまうことはかなりの苦痛だろう。人間関係をうまくやるためのコツをあるお笑い芸人にインタビューした。

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Q.会社の人間関係はどんな感じですか?

すごくいい......7.5%
まぁまぁいい......69.0%
あまりよくない......19.6%
まったくよくない......3.9%

■悪口・陰口は絶対厳禁。

「仲間はずれにされたのは女子高のときのこと。当時テニス部に所属していたのですが、一人どうしても気に入らない子がいて、下校時などに部内のメンバーに悪口を言ったことがあるんです。それが本人の耳に入り、私の周りからどんどん人がいなくなりました。このとき、『ああ、悪口って仲間はずれの第一歩なんだ......』と実感しましたね。女性同士はまるで伝言ゲームのように自分の発言が広まるので、悪口は必ずと言っていいほど本人の耳に入ります。私はこの経験で、死んでも周囲の人の悪口は言わないと固く誓ったんです。以来、仲間はずれに合ったことは一度もありません。私がこれまで見てきた中でも、女性社会において人間関係悪化の最初の原因は悪口ですね」

「どうしても愚痴りたいときは全く関係ない友人に話す」のが一番だとか。

■お局さまにはあえてオープンに。

「いわゆるお局さまと呼ばれる人や、ちょっと気難しそうな女性ほど、あえて気をつかい過ぎず、こちらからオープンになって接するのが一番だと思います。私の社内のお局さまは、みんなから気を使われ過ぎるあまり、いつも孤立しがち。そのせいか、よく一人でランチをとっていたんです。私はそれがずっと気になっていて、ある日勇気を出してランチにお誘いしたんです。その方は『うれしい。私気難しく思われるから、みんな一緒にいたら疲れちゃうでしょう。でも、仕事以外のときはそんなこと忘れてオープンに話したりしたいのよ』と話してくれました。気を使われがちな人ほど、こちらからオープンに接すると心を開いてくれるのだなあと思った瞬間でしたね」

女性同士の職場に限らず応用できそう。苦手な人も気難しいと決め付けず、自然体で接してみることが肝心だ。

■ランチタイムにも人間関係が。

「お弁当を作ってきた日は一人で食べるのですが、たまに外食したいときは、『今日お弁当ないから、一緒に行ってもいい?』と声をかけます。毎日同じグループで食べていて、会話がマンネリぎみの人たちにとっては、新鮮な話題を振ってくれそうと思われるのか、案外歓迎されますね。たまにグループの輪に入ると会話についていけないこともあるけれど、そういうときは『みんなは休み中何してる?』などと自分からどんどん質問を振っていけばOKです」

質問をされた人も「私に関心があるんだ」と決して悪い気はしないはず。会話についていけないときこそ、「質問力」で乗り切るのが手!?

■先輩と後輩の距離感を上手く保つ。

「先輩との関係に悩まされている若手に多いのは、気付かぬうちに先輩との距離を縮め過ぎてしまっているケース。仕事の相談やプライベートな雑談などを打ち明け過ぎることで先輩に『コイツは俺を信頼しているな』と過度に思われ、そのため遠慮なく言いたいことを言われたり、要求してくるハードルを上げられてしまう......という関係に。仲良くなろうと思って距離を縮めすぎると、後々苦労することが多くなったりすることも。だからこそ、常に相手との距離感を考えて、プライベートについて踏み込まれても意識的に答えをあいまいにしたり、ある程度は踏み込ませない部分を作ったりしておいたほうがいい。距離ばかり縮まってしまうと、先輩からの要望をすべて受け入れなくては......と義務感やプレッシャーを感じてストレスに。適度な距離で付き合えば、お互いの心にゆとりができるので、かえって好意的に先輩と接することができます」

■若手芸人に聞く可愛がられる後輩の条件。

「たとえば、飲み会に参加したときに大切にしていることは3つ。

1. 食事や飲み物の遠慮はしない
2. 先輩の話はしっかりと聞く
3. 自分自身も楽しむ


これらを徹底しています。また、もともと酒好きなのですが、普段からしつこくない程度に酒好きをアピールしたら、ご飯や飲み会に連れて行ってもらう機会も増えました」

お酒が苦手な人も、ラーメンやB級グルメなど、自分が好きな食べ物を公言しておくことで、誘ってもらいやすくなりそうだ。

ぜひ、今回のアドバイスを参考に、よりよい会社での人間関係を円滑にすすめてほしい。

文●ダイバ(06)

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